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バルサOBが語るリーガ魅力は「世界最高峰の選手が多くいること」、乾と柴崎は「チームの大切な選手」

2017.12.27

12月23日に行われたエル・クラシコのイベント出演のために来日した元スペイン代表のルイス・ガルシア

 12月23日(土)、世界中のサッカーファンが注目する一戦、リーガ・エスパニョーラ第17節のレアル・マドリード対バルセロナが行われた。

 現在、ラ・リーガのアンバサダーを務めている元スペイン代表のルイス・ガルシア氏はこの日、東京・六本木で行われたパブリックビューイングイベント「クラシコ祭」のスペシャルゲストとして登場。前日の夜に来日したばかりという過密スケジュールにもかかわらず、にこやかな表情でインタビューに応じてくれた。

インタビュー・文=近藤七華

■今は子供との時間を大切にしているよ


――来日はリヴァプール時代、2005年のクラブワールドカップ以来ですか?
ルイス・ガルシア そうだね。日本にはいつも来たいと思っていた。昨晩着いたばかりだからまだ観光はできていないけど、家族と一緒に日本の文化や大好きなお寿司を味わいたいね。大阪や京都に行くことも考えているよ。2005年のクラブワールドカップではサンパウロとの決勝で負けてしまったけど、その年のチャンピオンズリーグを制覇できたことは本当に大切な思い出だね。メダルは今でも取ってあるよ。

――そのメダルはどこに置いてあるんですか?
ルイス・ガルシア 自分の部屋に飾ってあるよ。コレクションルームになっていて、対戦相手と交換したユニフォームや、かつて自分がプレーしたリヴァプールやスペイン代表のユニフォーム、ユース時代からプレーしたバルセロナやアトレティコ・マドリード、CLや欧州の大会で獲得したメダルとともに、そのクラブワールドカップのメダルも置いてある。

――スペインでもお寿司を食べるんですね。
ルイス・ガルシア もちろんさ! だけど、やっぱり発祥の地である日本で食べるお寿司が一番だね。あとはラーメンやお味噌汁も大好きなんだ。今から楽しみにしているよ。

――現役を引退した今、どんなふうに時間を過ごしているんでしょうか? 趣味はありますか?
ルイス・ガルシア 趣味? ギターを弾いたり映画を見たり……あとはマジックかな。子供が4人いるから、今は子供との時間を大切にしているよ。仕事が忙しくてあまり自由な時間はないんだけど、少ない時間の中で楽しんでいる。

――ぜひその様子をTwitterに投稿してください。
ルイス・ガルシア せっかくだからそうしよう(笑)。

■お腹の中に緊張の塊のようなものが溜まってくる感覚は今でも残っているよ

Photo by Getty Images

――“エル・クラシコ”についてお聞きします。これまでのリーグ戦績は、174試合でバルセロナの69勝33分け72敗(12月22日現在)ですが、この結果にはどんな印象をお持ちですか?
ルイス・ガルシア 統計もいいとは思うけど、クラシコに関しては別物だと思っている。先週起こった試合が今週の試合に影響するとも限らないからね。

――ご自身も“エル・クラシコ”を経験していますよね(2003-04シーズン第15節、カンプ・ノウ)。当時のことは憶えていますか?
ルイス・ガルシア もう昔の話だけど、今でも憶えているのは移動中のバスの中の雰囲気や観客の多さだね。本当に人だらけで緊張していたのを憶えている。あの試合は、それまでとは全く別の試合だったし、カンテラ出身としてはこれ以上ないものだった。お腹の中に緊張の塊のようなものが溜まってくるっていう感じかな……。今でもその感覚は残っているよ。

――チームの雰囲気はどうでしたか?
ルイス・ガルシア 選手はみんな、いつもと同じ状態を心がけるようにしていたよ。周りがいくら騒いだとしても、相手から勝ち点3を取ることに変わりはないからね。クラシコがある1週間前から、街中の人が騒ぎ始めるけど、周りの声はシャットダウンして、なるべく集中を切らさず試合に臨んでいたね。

――リーガ・エスパニョーラは世界中で人気がありますよね。その理由は何だと思いますか?
ルイス・ガルシア これまではバルセロナとレアル・マドリードの2強だったけど、この両チームに世界最高峰の選手がいたことが大きな理由だね。ただ、今はバレンシアやアトレティコ・マドリードなど、中堅と言われるチームがすごく成長しているし、エイバルやヘタフェも存在感を示していて、リーグ全体のレベルが上がってきている。それが注目される要因の一つだと思っているよ。エイバルの乾貴士選手は良いシーズンを送っているし、スペインのメディアでもよく取り上げられていて人気が出ている。柴崎岳選手は今年9月のバルセロナ戦で素晴らしいゴールを決めた。二人はチームにとってとても大切な選手だよ。

――今、ご自身が25歳で現役生活を送っていると想像してください。レアル・マドリードとバルセロナからオファーが来たらどちらでプレーしますか?
ルイス・ガルシア バルセロナだね。出身地でもあるし、カンテラ時代から毎週のように素晴らしい試合を見ていた。当時はロマーリオやロナウド、ミカエル・ラウドルップなど、本当に良い選手がいたよ。

――もし私があまりサッカーを知らない友人を連れてリーガ・エスパニョーラの試合を見にいくとしたら、どのチームの試合をオススメしてくれますか?
ルイス・ガルシア いくつかあるんだけど、まずは“エル・クラシコ”。二つ目は“マドリード・クラシコ”と呼ばれるレアル・マドリード対アトレティコ・マドリードの試合だね。もう一つは、アンダルシア地方のクラシコ、ベティス対セビージャの試合かな。良いスタジアムだし、雰囲気もとてもいい。観光にもオススメだよ。

■慣れない環境で、僕はとにかく走ってチームに貢献した

――リヴァプール時代には、リヴァプール対エヴァートンの“マージーサイド・ダービー”も経験しています。どんな雰囲気でしたか?
ルイス・ガルシア 1キロ以内の場所にお互いのスタジアムがあるから、街の人は1週間そのことしか話さなくなる。この試合は特別で、インテンシティが高いし、ものすごく激しい削り合いがあるんだ。スペインではフィジカルはある程度コントロール出来るけど、イングランドのサッカーはフィジカルがメインだ。当時はまだ慣れていなくて本当に大変だったね。もちろん、ヘディングで決めたゴール(2004-05シーズン第30節)とキーパーの頭上を越したゴールは覚えているよ(2005-06シーズン第31節、ともにアンフィールド)。

Photo by Getty Images

――現在もチャリティマッチやイベントに参加し、リヴァプールとは深い関係にありますよね。2005年の欧州制覇が大きな理由だと思いますが、3年しか在籍していなかったにもかかわらず、今もなおリヴァプールに愛情を注ぎ続ける理由を教えてください。
ルイス・ガルシア ファンとのつながりが一番大きな理由だと思っているよ。イングランドではフィジカルやパワーが必要とされるけど、僕は体が小さかったからとにかく走ってチームに貢献した。そのプレースタイルが評価されたんだ。大きな試合で得点を決めたことでファンからも認めてもらえたと思っているよ。あとは“You’ll Never Walk Alone”やチャントは僕を元気づけてくれたし、色んな国へ遠征に行ったことで新しい経験も出来た。今はリヴァプールのアンバサダーとしても働いているし、とても愛情のあるクラブだよ。

――今後はどんな活動をしていく予定ですか?
ルイス・ガルシア いずれはゼネラルマネージャーになろうと思って動いている。だけど、資格を取るのに2年はかかるから、その間の具体的な目標は決まっていないんだ。ただ、ラ・リーガやリヴァプールのアンバサダーをしていて新しい人と知り合うのは本当に素晴らしいことだし、今を楽しんでいるところだよ。

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