脱税容疑のかかるメッシ [写真]=Getty Images
バルセロナの裁判所は、脱税の疑いがあるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの異議申し立てを却下した。10日、スペイン紙『エル・パイス』が伝えている。
メッシは2013年6月、父親のホルヘ・メッシ氏とともに、2007年から2009年までの3年間に渡って所得税を脱税したとして、スペイン税務当局に告発された。当時の報道では、脱税額は3年間の合計が400万ユーロ(約5億2000万円)を超え、メッシは課税回避の目的で、肖像権収入を租税回避地(タックス・ヘイブン)の企業に譲渡したように見せかけ、不正な納税申告をしたと伝えられていた。
同紙によると、異議を唱えることができるのは今回が最後のようで、これが棄却されたことでメッシの出廷は免れられないという。そして有罪判決が下された場合、最長6年間、刑務所に収監される可能性がある。
この一件で同選手は、経営管理をすべて父親のホルヘ・メッシ氏に任せていると主張し、昨年6月には検察官が審理対象をホルヘ氏に絞ることを訴えていたが、裁判官によって棄却されている。
また、裁判所は父親が子供にリスクを負わせる行為を相談、説明しないのは親子の関係として「正常」ではないとし、「メッシが詐欺に同意していた可能性がある」と述べている。