ラオス主審(中)はエスパニョール戦でJ・アルバ(左)に退場処分を下していた [写真]=Getty Images
今週ミッドウェークに行われるリーガ・エスパニョーラ第34節のヘタフェ戦では、スペイン代表DFジョルディ・アルバを出場停止により欠くバルセロナ。前節のエスパニョールとの“バルセロナダービー”での同選手の退場処分を巡り、大黒柱のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが抗議を行ったところ、マテウ・ラオス主審が誤審を認めていたという。
エスパニョール戦では立て続けに警告を受け、54分に退場処分となったジョルディ・アルバ。そのいずれもがマテウ・ラオス主審に対する抗議が理由であるものの、1度目のイエローカードは妥当だが、2度目の一発レッドカードは不要な判定だったとの声も多い。実際、ジョルディ・アルバ本人は「いつも僕ばかりだ」と言っただけだと主張している。
そして、スペインのテレビ局『Cuatro』が、ジョルディ・アルバの判定について説明を求めたメッシとマテウ主審との会話を映像から解析。次のようなやりとりが行われていたとのことだ。
まずメッシは、「なぜ彼を退場にしたのか教えて欲しい。選手達は審判と話をすることもできないのか?」と述べ、マテウ主審に説明を求めたという。
するとマテウ主審は、思わず怒ってカードを連発してしまったことを認めたうえ、メッシに判定を見逃してもらうよう頼んだという。
「レオ、恐らく君が正しいと思う。しかし、全ての判定が抗議に遭い、そのあまりの多さに私はへきえきしているんだ。だから許してくれ。私が相当ナーバスになっていることは、君なら分かってくれるはずだ」
このマテウ主審の懇願に納得したのかあきれたのか、メッシは苦笑いしながら抗議を止めているが、審判の喜怒哀楽が激しいのはリーガ・エスパニョーラらしいシーンと言えるだろう。