2015.04.06

今季36ゴールのC・ロナウド、負けられない戦いで発揮した底力

30歳を迎えながら圧倒的なパフォーマンスを続けるC・ロナウド [写真]=Getty Images

 溜まりに溜まった鬱憤を晴らすかのような大爆発だった。数々の記録を塗り替えてきたことを考えれば少し意外だが、C・ロナウドが5日に行われたグラナダ戦で、キャリア初の1試合5ゴールを達成した。

 今シーズンのリーグ戦では、昨年の内に15試合で25ゴールをマーク。記録的なゴールラッシュを見せるエースにけん引され、レアル・マドリードも首位を快走していた。ところが、年が明けてからは12試合でわずか6ゴールのみと、突如としてペースダウンをしてしまう。ゴール数の足踏みが続くと、第20節のコルドバ戦で相手選手を蹴りつけ退場処分を受けるなど、まさに踏んだり蹴ったりの状況に陥った。

 そうこうしている内に、チームは首位の座を宿敵バルセロナに奪われ、自身も得点ランクでリオネル・メッシに抜き去られて2位に転落。前節の直接対決でも敗れたことで、いよいよ崖っぷちに追い込まれたが、土俵際で再びエースが底力を見せつけた。

 1点リードの30分に、右足でコントロールされた鮮やかなダイレクトシュートをサイドネットに打ち込むと、36分にゴール前のこぼれ球に反応して、走り込みながら右足ボレーを叩き込む。38分には、ペナルティーエリア外から右足を振り抜き、GKの手を弾き飛ばす強烈な一発を突き刺した。

 10分足らずでハットトリックを達成する離れ業では飽き足らず、54分にはガレス・ベイルのお膳立てから頭で4点目。90分にもFKを高い打点のヘディングで合わせ、剛柔交えた多彩なゴールラッシュを締めくくった。

 チーム自体も9ゴールの記録的大勝だったが、この日ばかりは話題がエースに集中することもやむなしか。骨折から復帰して早速2アシストを挙げたハメス・ロドリゲスは、「全員が良いプレーをしたと思う」と語りながらも、「クリスティアーノが常にゴールを決めるのは周知のこと。みんな彼の快挙に喜んでいるよ」とコメント。2ゴールを挙げた相棒のカリム・ベンゼマも、「彼は怪物。常にチームを助けようとしている」という絶賛ぶりだった。

 2009年夏に移籍金史上最高額となる約128億円で、マンチェスター・Uから鳴り物入りで加入してから6シーズン目。チームでチャンピオンズリーグやクラブワールドカップといった数々のタイトルを獲得し、個人でも世界最優秀選手賞のFIFAバロンドールを手にするなど、額面通りの働きぶりを見せてきた。クラブ通算では287試合で300ゴール目を達成し、上にいるのは323得点のラウール・ゴンザレスと308得点のアルフレッド・ディ・ステファノというレジェンド2人だけとなった。

 記録を更新し続けるプレーぶりから、1試合5ゴールもあくまで通過点かと思いきや、どうやらそうでもなさそう。試合後にチームメート全員のサインが入ったボールを持ち帰り、自身のツイッターでも「みんなの素晴らしい働きで5ゴールを奪えて嬉しい。みんなのサポートに感謝している」と記した。

 同僚のアルバロ・アルベロアが「彼はとても喜んでいるよ。もう全ての記録を達成したように見えるけど、さらに達成することはあるものだね」と明かすなど、意欲の衰えとは縁遠そうだ。

 残り9試合で、首位バルサとは勝ち点4差のままとなったが、得点数は一気に36ゴールまで伸ばして、メッシを再び突き放した。後世に語り継がれる歴史を記録として打ち立てながら、3シーズンぶりのリーグ優勝に向けて負けられない戦いが続いていく。

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