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J下部組織に連勝のバルセロナ、指揮官の言葉に見る“育成の本質”

2014.08.28

大会初日、鹿島と大宮のジュニアチームを撃破したバルセロナ [写真]=川端暁彦

『U-12ジュニアチームワールドチャレンジ2014』が28日に開幕。ヴェルディグラウンドで、グループステージ12試合が行われた。

 久保建英くんを擁するスーパーチームで大会の初代王者となったFCバルセロナは、今回も王者にふさわしい“質”を備えたチームを送り込んできた。

 プレシーズンである彼らの目的は「勝つことも大事だが、何より大切なのは日本に来る前よりも良いチーム状態になって、帰国すること」(マルセル・サンス・ナバーロ監督)。リーグ戦開幕を前にしたトレーニングキャンプの一環として、この大会を位置付けている。

 彼らは11人制のサッカーに移行したばかりでもあり、いわば試運転なのだが、個々の能力に加えてチームとしてのベクトルが綺麗にそろっているのが印象的だ。4-3-3のフォーメーションから丁寧にポゼッションして、最後は個人かグループで崩し切る。“バルセロナらしいサッカー”がすでにそこにある。

 中心となるのはセンターFWのパブロ・モレノ。「非常にフィジカルが強く、常にゴールを狙うストライカーの性格を持つ」(ナバーロ監督)この選手がチームの先鋒として、あるいはMF陣に有効なボールを落とす経由地として機能する。屈強でバランス感覚に富むアンカーのMFモリバ・コーロマ、アンカーとCBでプレーするアレックス・リコなど精鋭がそろう。初戦で鹿島アントラーズジュニアに3-0と快勝すると、大宮アルディージャジュニアとの第2戦では先制されながらも後半から前の圧力を強めて4-1と逆転勝ち。連勝スタートでその強さを誇示した。

 個人的に印象的だったのは、試合後のインタビューでナバーロ監督が「次の試合も大量得点を狙っていくのか?」と聞かれた場面だ。少し強い口調だった。「勝利を目標にするのは当然だが、大量得点を目標にすることなど絶対にない」と強調した上で、「1-0でも3-0でも、あるいは8-0でも、そして試合が終わる1分前だとしても、われわれは相手ボールであれば、それを全力で奪いに行きます」と断じた。

 相手をなめるなんてもってのほか。スコアにおごって全力プレーを忘れるような選手はこのクラブには要らない。バルセロナの方法論はそのポゼッションプレーに代表される技術面で語られることが多いが、むしろこの一言にこそ「バルサの育成」の本質がある。そんなことを意識させられる、強いメッセージだった。

文=川端暁彦

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