リヴァプール暫定首位浮上　マンUに4発快勝、3トップがそろい踏み

　延期となっていたプレミアリーグ第30節が19日に行われ、リヴァプールとマンチェスター・Uが対戦した。

　10日に行われたマンチェスター・Cとの首位攻防戦を引き分け、リーグ戦の連勝が10でストップしたリヴァプール。しかし、チャンピオンズリーグ準々決勝でベンフィカを退け、FAカップ準決勝ではマンチェスター・Cを破って決勝に進出するなど、好調は維持している。この日はサディオ・マネをセンターに置き、モハメド・サラーとルイス・ディアスが前線に並んだ。

　マンチェスター・Uは4月のリーグ戦3試合を1勝1分1敗。来シーズンのCL出場権獲得のためには負けられない戦いが続くが、試合前日に誕生したばかりの息子を亡くしたことを公表したクリスティアーノ・ロナウドは欠場。フィル・ジョーンズを起用し、5バックシステムで臨んだ。

　守備的なシステムで入ったマンチェスター・Uに対してリヴァプールは5分、自陣でのつなぎで相手を食いつかせ、降りてきたマネにパスが通ると、前を向いて右サイドへ展開。トレント・アレクサンダー・アーノルドにわたり、ラストパスを走り込んだルイス・ディアスが決めた。

　マンチェスター・Uは失点直後の10分にトラブル。ポール・ポグバが負傷により、ジェシー・リンガードとの交代を強いられる。試合を優勢に進めるリヴァプールは22分、相手陣内でジョエル・マティプがつけた縦パスをマネがダイレクトでDFライン裏に送ると、サラーが冷静に決めた。

　前半は圧倒したリヴァプールに対して、マンチェスター・Uは後半開始時にフィル・ジョーンズを下げて、ジェイドン・サンチョを投入。攻める姿勢を見せたが、次の得点もリヴァプールに。68分、ヴィクトル・リンデレフがアントニー・エランガにつけた縦パスをカットしたアンドリュー・ロバートソンから一気にショートカウンター。左サイド外側を追い越したルイス・ディアスに渡すと、中央へのグラウンダーのパスをマネが左足でゴール右に流し込んだ。

　85分には途中出場のディオゴ・ジョッタのラストパスからサラーが決めて4点目。得点ランキングトップのサラーはシーズン22得点目となった。試合はそのまま終了。4－0でリヴァプールが勝利した。なお、リヴァプール所属の日本代表MF南野拓実はベンチ外のため、欠場している。

　リヴァプールは勝ち点を76とし、消化試合数が1試合多いものの、20日に試合を控えるマンチェスター・Cを勝ち点2、上回って暫定首位に浮上した。マンチェスター・Uは勝ち点54で6位のまま。1試合消化数の少ない4位トッテナムとは勝ち点差3、2試合消化数の少ない5位アーセナルとは同勝ち点のままと、CL出場権獲得に向けて、痛い黒星となった。

【スコア】
リヴァプール　4－0　マンチェスター・U

【得点者】
1－0　5分　ルイス・ディアス（リヴァプール）
2－0　22分　モハメド・サラー（リヴァプール）
3－0　68分　サディオ・マネ（リヴァプール）
4－0　85分　モハメド・サラー（リヴァプール）