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初の決勝進出を近づけた歴史的PK弾…鹿島MF土居「自信を持って蹴った」

2016.12.15

クラブW杯準決勝で先制点を挙げた土居聖真(左)[写真]=FIFA via Getty Images

「ここで決めれば勝利に近づく」。歴史的なPKでも冷静だった鹿島アントラーズ土居聖真は、「自信を持って蹴った」シュートをゴール左に沈めて、日本勢初のクラブ杯決勝進出に近づく先制点を奪った。

 鹿島は14日に行われたFIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016準決勝で、南米サッカー連盟代表のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)と対戦し、3-0で勝利を収めて決勝進出を果たした。

 歴史的な瞬間は30分に訪れた。セットプレーの際にペナルティエリア内で西大伍が倒されると、FIFA(国際サッカー連盟)主催の大会で初めて導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により、鹿島にFIFA主催大会史上初の“ビデオ判定でのPK”が与えられた。

「ここで決めれば勝利に近づくなと思った。あんまり自分からボールに行く人もいなかったので、自分が蹴ろうと思った」という土居は、この歴史的なPKでキッカーを務め、「自信を持って蹴った」との言葉通り、相手GKの逆を突いてゴール左に決めた。「大事なところで決められたので、ビデオ判定にも感謝です」。

 先制後にA・ナシオナルに押し込まれる時間もあった鹿島だが、南米王者の攻撃を凌ぐと、83分にMF柴崎岳のアーリークロスをエリア内でマイボールにした遠藤康がヒールで流し込み、追加点を獲得。85分には金崎夢生からのクロスをファーサイドに走り込んだ鈴木優磨が押し込み、3-0として試合を決定づけた。

「ヤスさんが流れの中からでも追加点を取ってくれたことはすごく大きかったと思うし、ほぼ試合を決定づけたゴールだったんで。3点も取れたのは素晴らしいことだと思う」と味方の追加点を喜ぶ土居は、「点を決めてから危ないシーンがたくさんあった。試合の流れとしてはゼロで抑えられたことが一番大きかった」と守備面での手応えも口にした。

 日本勢初となるクラブW杯決勝に駒を進めた。試合後のロッカールームの雰囲気は「歓喜だった」と明かした土居は、「なんか不思議な気持ちだけど、失うものは何もないので、自分たちの実力をぶつけるだけかなと思う」とコメント。

 18日の決勝では、欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)と北中米カリブ海王者のクラブ・アメリカ(メキシコ)の勝者と対戦する。

 どちらも強敵なだけに、「現実的に言ったら、『当たって砕けろ』じゃないですかね」という土居だが、それでも「僕ららしさを出してここまで勝ち上がってきたので、それを変えずに決勝も自分たちらしいサッカーをするだけ。特別なことはないので、みんなで一丸となって勝ち進んできたので、このままやれればいいかなと思う」と、大会を通じて積み重ねてきた自信を胸に優勝へ意気込んだ。

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