決勝ゴールを決めたルカク [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・グループH第1節が14日に行われ、チェルシー(イングランド)とゼニト(ロシア)が対戦した。
前回王者のチェルシーは、前線にロメル・ルカク、メイソン・マウント、ハキム・ツィエクを起用。中盤にはジョルジーニョとマテオ・コヴァチッチが並んだ。一方のゼニトはマルコムやサルダル・アズムン、ウィルマル・バリオスがスタメンとなり、コンディション不良のデヤン・ロブレンはベンチを外れている。
試合は、ルカクを起点にじっくりと攻撃を組み立てようとするチェルシーと、短いパスをつなぎながら速攻を目指すゼニトの探り合いが続く。5バックのゼニトを徐々に押し込み、高い位置のリース・ジェームズとマルコス・アロンソを使ったサイド攻撃を繰り出すチェルシーだったが、前半は最後まで大きなチャンスを迎えることなくハーフタイムへと入る。
後半に入って少しずつ試合が動き出すと、50分には豪快な持ち上がりからアントニオ・リュディガー、56分にはルカクの落としを受けたジェームズがシュートを打つも枠に入らず。一方のゼニトも、61分にアズムンが一対一を迎えかけるも、これはカバーに入ったリュディガーが間一髪で阻止した。
すると迎えた69分、チェルシーはセサル・アスピリクエタが右サイドから丁寧なアーリークロスをあげる。これをファーサイドで競り勝ったルカクが頭で合わせ、堅固な守備ブロックに苦むなかエースの高さを武器にようやくゴールをこじ開けた。
反撃に転じたいゼニトは、75分に切り札である長身のアルテム・ジューバを投入。すると80分、ジューバが自身のポストプレーから中央への折り返しに身体を投げ出すも、足先で触ったボールはわずかに枠を捉えることができず、ゼニトにとってこの日最大のチャンスを決めきれない。
チェルシーはその後、チアゴ・シウヴァやベンジャミン・チルウェルらを投入しゲームをクローズ。試合はこのまま終了し、ゼニトの堅固な守備をルカクのパワーでこじ開けたチェルシーが白星スタートを飾った。
次節、チェルシーは29日にアウェイでユヴェントスと、ゼニトはホームでマルメと対戦する。
【得点者】
1-0 69分 ロメル・ルカク(チェルシー)