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ジダン監督は19試合につき1タイトル! 名将たちのタイトル獲得ペースを比較してみた

2020.07.17

名将たちのタイトル獲得ペースを比較 [写真]=Getty Images

 16日に行われたリーガ・エスパニョーラ第37節で、レアル・マドリードはビジャレアルと対戦。ホームで2-1の勝利を収め、3シーズンぶり通算34回目のリーグ制覇を決めた。

 リーグ再開後10連勝と“ノンストップ”でトロフィーを獲得したレアル・マドリード。スペイン紙『マルカ』はジネディーヌ・ジダン監督の驚異的なタイトル獲得ペースについて報じている。

 同紙によると、フランス人指揮官は2016年1月の就任以降、これで11個目となるタイトルを獲得。その間の指揮数は209試合(公式戦)で、19試合に1回のペースで何らかのタイトルを獲得しているという。

ジダン

[写真]=Getty Images

 では、サッカー界で「名将」と呼ばれる監督たちはどのくらいのペースでタイトルを獲得しているのだろうか。今回は移籍情報サイト『tranfermarkt』のデータをもとに調査してみた。(以下、情報は7月17日時点のもの)

 まずは、マンチェスター・Cを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督から。スペイン人指揮官は2008年のバルセロナ監督就任以降、計11シーズンで636試合の公式戦に臨み、29個のタイトルを獲得。ジダン監督には及ばなかったが、22試合に1回は何かしらのトロフィーを手にしている。

 なかでもリーグ戦では圧倒的な強さを誇り、優勝を逃したのは3シーズン(バルセロナ:2011-12、マンチェスター・C:2016-17、2019-20)だけ。スペイン(バルセロナ)とドイツ(バイエルン)の両国ではそれぞれ3連覇を達成した。今シーズンはプレミアリーグ3連覇を逃したものの、FAカップとチャンピオンズリーグ(CL)で優勝の可能性が残っており、ジダン監督の記録に迫るかもしれない。

グアルディオラ

[写真]=Getty Images

 両雄に迫るペースでトロフィーを獲得しているのが、スペイン代表を率いるルイス・エンリケ監督だ。ローマ、セルタ、バルセロナと、クラブチームを率いた262試合で9タイトルを獲得(すべてバルセロナ指揮時代に獲得)。29試合につき1タイトルを獲得している計算になる。

ルイス・エンリケ

[写真]=Getty Images

 そのほか、プレミアリーグの名将たちはどうだろう。監督デビューから20年の節目を迎えるジョゼ・モウリーニョは、プレミアリーグ、セリエA、リーガ・エスパニョーラと異なる3カ国でリーグ制覇を達成。また、ポルトとインテルの異なる2チームで欧州制覇を成し遂げた数少ない指導者だ。

『transfermarkt』によると、ポルトガル人指揮官はこれまでのキャリアで937試合を戦い、25個のトロフィーを獲得。タイトル獲得ペースは平均37.5試合となっている。十分に素晴らしい数字だが、やはりジダン監督には及ばない。

モウリーニョ

[写真]=Getty Images

 一方、昨季はCL、今季はプレミアリーグでリヴァプールを優勝に導いたユルゲン・クロップ監督は、1タイトル獲得に「93」の試合数を必要としている。ドイツ人指揮官はエリート街道を歩んできたわけではなく、初めて指揮したマインツでは2部降格も経験。初優勝を成し遂げたのはデビューから11年目、ドルトムントを率いてブンデスリーガ制覇を果たした2011年のことだった。また2013年のCL決勝以降は、主要カップ戦のファイナルで6連敗。「シルバーコレクター」と揶揄された時期があったほどだ。

クロップ

[写真]=Getty Images

 イタリアが誇る名将、カルロ・アンチェロッティ監督のことも忘れてはならない。ただし同監督の場合、下部リーグ時代のデータがなかったため、期間を限定して調べてみた。その結果、1996年のパルマ監督就任以降、1076試合を指揮して19タイトルを獲得。57試合に1回の割合でチームを優勝に導いている計算になる。イタリア、イングランド、フランス、ドイツの異なる4カ国でリーグ制覇を成し遂げた指揮官であっても、勝ち続けることは容易ではない。

アンチェロッティ

[写真]=Getty Images

 最後に、「サッカー界で最も多くタイトルを獲得した指導者」として知られるサー・アレックス・ファーガソン氏(『マルカ』によると通算49個のタイトルを獲得)の記録を紹介しよう。同氏の記録もまた、27年間にわたって監督を務めたマンチェスター・U時代に限るが、通算1500試合で38タイトルを獲得。1つのトロフィーを手にするのに要した試合数は「39」だった。

ファーガソン

[写真]=Getty Images

 もちろん、ジダン監督は世界的なビッグクラブであるレアル・マドリードを指揮しただけ。選手時代にも所属した古巣であり、いわゆる下積み時代はほとんど存在しない(約1年半、レアルのBチームであるカスティージャを率いただけ)。だがトップチームでの監督キャリアが5年に満たないうちに、これだけ多くのトロフィーを獲得するのだから、その名将ぶりは際立っていると言えるだろう。選手としても伝説を残したが、監督としても新たな伝説を築こうとしている。

 各監督のキャリア(クラブのトップチームでのキャリアに限る)と獲得タイトル数は以下の通り。

ジネディーヌ・ジダン…19試合につき1タイトル
監督歴:レアル・マドリード(2016~)
指揮数:209試合/143勝40分け26敗
獲得タイトル:11

ジョゼップ・グアルディオラ…22試合につき1タイトル
監督歴:バルセロナ(2008~2012)、バイエルン(2013~2016)、マンチェスター・C(2016~)
指揮数:636試合/465勝98分け73敗
獲得タイトル:29

ルイス・エンリケ…29試合につき1タイトル
監督歴:ローマ(2011~2012)、セルタ(2013~2014)、バルセロナ(2014~2017)
指揮数:262試合/169勝38分け55敗
獲得タイトル:9

ジョゼ・モウリーニョ…37.5試合につき1タイトル
監督歴:ベンフィカ(2000)、ウニオン・レイリア(2001~2002)、ポルト(2002~2004)、チェルシー(2004~2007、2013~2015)、インテル(2008~2010)、レアル・マドリード(2010~2013)、マンチェスター・U(2016~2018)、トッテナム(2019~)
指揮数:937試合/601勝187分け149敗
獲得タイトル:25

アレックス・ファーガソン…39試合につき1タイトル
監督歴:イーストスターリングシャー(1974)、セント・ミレン(1974~1978)、アバディーン(1978~1986)、スコットランド代表(1985~1986)、マンチェスター・U(1986~2013)
指揮数:1500試合/895勝338分け267敗
獲得タイトル:38
※指揮数と獲得タイトルは、マンチェスター・U時代に限る

カルロ・アンチェロッティ…57試合につき1タイトル
監督歴:レッジャーナ(1995~1996)、パルマ(1996~1998)、ユヴェントス(1999~2001)、ミラン(2001~2009)、チェルシー(2009~2011)、パリ・サンジェルマン(2011~13)、レアル・マドリード(2013~2015)、バイエルン(2016~2017)、ナポリ(2018~2019)、エヴァートン(2019~)
指揮数:1076試合/638勝237分け201敗
獲得タイトル:19
※指揮数と獲得タイトルは、パルマ監督就任以降

ユルゲン・クロップ…94試合につき1タイトル
監督歴:マインツ(2001~2008)、ドルトムント(2008~2015)、リヴァプール(2015~)
指揮数:848試合/450勝194分け194敗
獲得タイトル:9

(記事/Footmedia)

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