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“名将対決”第2ラウンド…ライプツィヒ対トッテナムについて、知っておきたい8つのこと

2020.03.10

ライプツィヒのナーゲルスマン監督(上)とトッテナムのモウリーニョ監督(下) [写真]=Getty Images

 10日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦のセカンドレグでは、ライプツィヒトッテナムをホームに迎え撃つ。

 2月19日に行われたファーストレグは、ライプツィヒが先勝。敵地で1-0の勝利を収めた。彼らが逃げ切るのか、それともトッテナムが逆転でベスト8進出を果たすのか。ここでは、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』や移籍情報サイト『transfermarkt』の情報をもとに、知っておきたい8つのトピックを紹介する。

1.調子の上がらない両チーム

[写真]=Getty Images


 大一番を迎える両チームだが、どちらもファーストレグの後から苦戦が続いている。ライプツィヒはブンデスリーガ3試合を戦い、1勝2分け。黒星はないものの、ドルトムントに抜かれて3位に転落した。首位バイエルンとの勝ち点差は、ファーストレグ時の「1」から「5」に広がっている。ただ状況がより深刻なのはトッテナムで、ファーストレグ後の公式戦4試合は2分け2敗(※PK負けは引き分けとしてカウント)と勝利なし。2月16日のアストン・ヴィラ戦(3-2)以降、公式戦5試合連続で白星から遠ざかっている。ハリー・ケインとソン・フンミンが負傷離脱中とはいえ、昨年11月のジョゼ・モウリーニョ監督就任以降、最悪のスランプに陥っている。

2. “3連続敗退”は避けたいモウリーニョ

モウリーニョ監督はユナイテッド時代の2018年にラウンド16でセビージャに敗れた [写真]=Getty Images


 モウリーニョ監督が率いるチームがCLラウンド16を戦うのは今回で13回目。過去12回のうち8回でベスト8に勝ち進んでおり、突破率は約70%となる。しかし、直近2回はいずれもラウンド16で敗退している。チェルシーの監督だった2014-15シーズンはパリ・サンジェルマン(2戦合計3-3、アウェイゴール差で敗退)、マンチェスター・Uを指揮していた2017-18シーズンはセビージャ(2戦合計1-2)に敗れ、大会から姿を消した。3回連続の16強止まりは避けたいところだが、名将に秘策はあるのだろうか。

3. ホームでのCLが苦手なライプツィヒ

 ライプツィヒはCL2度目の挑戦で、初めて決勝トーナメントに進出。“決勝Tデビュー”となったファーストレグを白星で飾ったが、同大会のホームゲームは苦手としている。ホームでのCLは過去6戦して2勝2分け2敗、勝率は33%となっている。すべてのゲームで失点を喫しており、6試合で9得点10失点と、“得失点差”はマイナスを記録しているのだ。現在、ホームでの公式戦は8戦無敗(5勝3分け)を続けているが、クリーンシートで終えたのは1試合だけと失点癖は解消されていない。安定した守備を見せられるかどうかが、ベスト8の鍵となりそうだ。

4. アウェイに弱いトッテナム

 対するトッテナムは、アウェイゲームが大の苦手だ。2020年になって以降、敵地では公式戦7試合を戦って、1勝4分け2敗。勝利したのは、2月16日のアストン・ヴィラ戦(3-2)だけとなっている。アウェイでの弱さはマウリシオ・ポチェッティーノ前体制でも指摘されていたことだが、悪癖は今も改善されていない。ただCLラウンド16のアウェイ戦は、過去3試合で2勝1分けと負けたことがない。昨季もドイツ勢のドルトムントを相手に、敵地で1-0の勝利を収めている。

5. 昨季の再現を狙うトッテナム

昨季はアヤックスを相手に逆転劇を演じたトッテナム [写真]=Getty Images


 欧州カップ戦において、トッテナムがホームでのファーストレグを落とすのは今回で5度目。ただ過去4回は、敵地でのセカンドレグで負けたことがない(2勝2分け)。アヤックスと対戦した昨季のCL準決勝も、ファーストレグはホームで0-1と敗戦。崖っぷちに立たされたが、セカンドレグで3-2の勝利を奪い、アウェイゴール差でCLファイナルへの切符を掴みとった。対戦相手も、ラウンドも異なるとはいえ、昨季見せた“逆境での強さ”を再び発揮することはできるだろうか。

6. 注目選手は?

左:ルーカス・モウラ 右:ダヨ・ウパメカノ [写真]=Getty Images


 トッテナムで活躍が期待されるのが、ルーカス・モウラだ。今季ここまでチーム最多の公式戦38試合に出場し、7ゴールを記録。昨年5月のアヤックス戦ではハットトリックを記録してチームをCLファイナルへ導くなど、大舞台での勝負強さは証明済みだ。ケインとソン・フンミンを欠く中、今回も大車輪の働きが求められる。対するライプツィヒは、出場停止によりファーストレグを欠場したダヨ・ウパメカノが復帰。負傷離脱中のヴィリ・オルバンとイブライマ・コナテは引き続きプレーできない見込みだが、ディフェンスの要が起用可能となった。ライプツィヒとしては引き分け以上で勝ち抜けが決まるため、ウパメカノを中心とした守備陣の奮闘が重要なポイントとなりそうだ。

7. PK戦の成績は?

 CLの決勝トーナメントでは、2戦合計スコアで並び、アウェイゴールでも差がつかなければ、延長戦に突入。それでも決着がつかない場合はPK戦が行われる。その場合、分が悪いのはトッテナムかもしれない。トッテナムは欧州大会で過去3度、PK戦を経験。1勝2敗と負け越している。4日に行われたFAカップ5回戦も、PK戦の末にノリッジに敗れた。この敗戦を含め、モウリーニョ監督はイングランドのクラブを率いて挑んだPK戦に全敗している。チェルシー、マンチェスター・U、トッテナムの監督として臨んだPK戦は一度も勝つことができていないのだ。一方、ライプツィヒは欧州大会でPK戦を戦ったことがない。選手たちには独特のプレッシャーがのしかかるが、ホームであることが有利に働きそうだ。

8. 予想オッズは?

 日本時間10日正午現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はライプツィヒの勝利に「1.52倍」、トッテナムの勝利に「6倍」、ドローに「4.5倍」というオッズを付けている。またベスト8への勝ち抜けオッズを見ても、ライプツィヒは「1.17倍」、トッテナムは「4.5倍」と、前者の優勢が予想されている。しかし、CLにおける経験値はトッテナムの方が上だろう。数々の修羅場をくぐり抜けてきた指揮官と選手だけに、試合終了のホイッスルが鳴るまで勝負の行方は分からない。激闘必至の一戦に、要注目だ。

(記事/Footmedia)

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