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【ACLグループG展望|BGパトゥム・ユナイテッド】手倉森監督就任以降、国内リーグ戦で6勝1分け。2年連続のGS突破に向けて視界は良好

2022.04.15

手倉森監督はチームを2年連続の決勝トーナメント進出に導けるか(写真は仙台時代のもの) [写真]=Getty Images

リーグ制覇は逃すも直近の成績は好調

■試合日程(日本時間)
4月15日(金) 20:00 対 メルボルン・シティ
4月18日(月) 20:00 対 全南ドラゴンズ
4月21日(木) 20:00 対 ユナイテッド・シティ
4月24日(日) 23:00 対 ユナイテッド・シティ
4月27日(水) 20:00 対 メルボルン・シティ
4月30日(土) 20:00 対 全南ドラゴンズ

 手倉森誠監督が率いる昨シーズンのタイリーグ王者BGパトゥム・ユナイテッドは、昨年に続いて2シーズン連続2度目のACL本戦出場となる。初参戦でグループステージ突破を果たした前回大会に続いての決勝トーナメント進出を狙う。

 20ー21シーズンのタイリーグを独走で制して初優勝を飾ったが、21ー22シーズンの序盤戦は苦戦。リーグ前半戦は中位に沈んでいた時期もあり、2度の監督交代劇があった。今年1月27日に就任した手倉森監督の初采配は2月27日の第22節となったが、その時点でチームは10勝8分け4敗の勝ち点38で3位。地力を見せて上位に浮上してきてはいたものの、首位のブリーラム・ユナイテッドとは勝ち点10の差をつけられており、連覇に向けては黄色信号が灯っている状況だった。

 手倉森監督就任後は、6勝1分けと順調に勝ち点を重ねて暫定2位に浮上。前半戦のつまづきがあったため石井正忠監督が率いる首位のブリーラム・ユナイテッドを逆転するには至らなかったが、勝ち点5差まで詰め寄った。アウェイでのブリーラム・ユナイテッドとの直接対決にも1ー0で勝利するなどACL前のリーグ戦は5連勝で終えており、直近の2試合は計10得点と攻撃陣が好調だ。

 リーグタイトル獲得の可能性は徐々に低くなっていったため、手倉森監督はACLを強く意識しながらリーグ戦を戦っていた。3月20日のブリーラム・ユナイテッド戦後には、ACL直前のリーグ戦3試合について「ACLのシミュレーションにもなる」と発言しており、アジアの強豪との戦いを見据えてさまざまな選手の組み合わせが試された。

 ACL本戦初出場でグループステージ突破を果たした昨年と同様、今大会もグループステージ全試合をホームのパトゥムターニースタジアムで戦えるのは大きなアドバンテージと言える。全南ドラゴンズ(韓国)、メルボルン・シティ(オーストラリア)と強豪が同居するグループを突破するのは簡単なことではないが、決して不可能な目標ではないだろう。地の利を生かして2年連続の決勝トーナメント進出を果たすには、まずは初戦のメルボルン・シティ戦での勝ち点奪取が重要だ。

【KEY PLAYER】FW 99 イクサン・ファンディ

[写真]=Getty Images


 ブラジル人のジオゴ・ルイス・サント、タイ代表のティーラシン・デーンダーとリーグ通算100ゴールを超える2人のFWを擁するが、手倉森監督はブリーラム・ユナイテッドとの大一番を含むACL直前の4試合で184センチのシンガポール代表FWイクサン・ファンディをスタメン起用した。1月に加入して以降、14試合で8ゴールをマークしており、4月6日のプラチュワップFC戦では11分間で4ゴールを決めるなど勢いがある。23歳になったばかりの好調なストライカーが、ACLでも得点源となるかもしれない。

文=本多辰成

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