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ケニア出身のノルウェー人FW、人種差別抗議で処分「サッカーだけしていれば良いのか」

アフリカにルーツがある、フェレンツヴァーロシュのグエン(中央) [写真]=Getty Images

 ネムゼティ・バイノクシャーグI(ハンガリー1部リーグ)に所属するフェレンツヴァーロシュのノルウェー人FWトクマック・チョル・グエンが、試合中に人種差別反対のメッセージを示したことで、ハンガリーサッカー連盟(MLSZ)から処分を下されることに失望しているようだ。5日にイギリス紙『BBC』が報じている。

 アメリカで発生した、黒人男性のジョージ・フロイド氏が警察官による厳しい拘束で窒息死した事件を受けて、世界中で人種差別に抗議する動きが活発化している。サッカー界も例外ではなく、ブンデスリーガではドルトムントのイングランド代表MFジェイドン・サンチョやモロッコ代表DFアクラフ・ハキミシャルケのアメリカ代表DFウェストン・マケニーボルシアMGのU-21フランス代表FWマルクス・テュラムらが、試合中に人種差別反対の意思を示すパフォーマンスを披露している。

 ケニア出身のグエンは、U-18やU-19のノルウェー代表としてプレーした経験を持つ。今回、アメリカで発生した痛ましい事件と、それに伴う人種差別反対デモを深刻に捉えていた26歳のノルウェー人FWは、5月31日に行われたプスカシュ・アカデーミア戦でゴールを決めた後、「JUSTICE FOR GEORGE FLOYD(ジョージ・フロイドに正義を)」と書かれたTシャツを見せた。しかし、その後MLSZはグエンに対して処分を下すことを検討すると発表している。

 グエンは「僕がサッカー選手だからといって、自分の感じていることを言えないのはおかしい。僕たちは、ただサッカーだけをしていればいいということだろうか」と、試合中に人種差別反対の主張を行うことの正当性を訴えた。

 国際サッカー連盟(FIFA)は、フロイド氏の事件を受けて「多くのサッカー選手が発露した感情と懸念の深さを完全に理解する」と、公式声明を発表。また、「試合における各ルールの適用は、競技の主催者に一任される。主催者は常識を重んじ、状況を考慮しつつ判断すべきだ」とも述べており、柔軟な対応を求めるとしている。

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