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9月は「頭の部分で問題がありました」…心機一転、鎌田大地が復調へ自信を示す

2021.10.05

日本代表の鎌田大地 [写真]=兼子愼一郎

 日本代表MF鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)が、5日にオンラインのメディア対応を行なった。

 FIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選に臨む日本代表は、1勝1敗のスタート。10月に控えるサウジアラビア代表、オーストラリア代表との強豪2連戦に向けて、鎌田は「前回と違うのは、一番は気持ちの面。この2試合は絶対落とせません。本当に追い込まれていますし、試合に向けて気持ちの面での準備もできると思います」と強い意気込みを示した。

 2次予選と最終予選の違いについては、「基本的に日本がボールを持っている中で、2次予選と違うのは、真ん中にパスが入ったときに激しく来るので、ワンタッチで前向きな選手に落とすなどの対応が必要です。逆に言えば、中に入ったときに、周りの選手がワンタッチなどでサポートできるようなポジションも取らないとダメ。もう少し選手間の距離を短くしたりすることが、大事になってくると思います」と語った鎌田。一方で、「自分たちはアジアの中では上のチームの存在だと思うし、自分たちはいつも通りの強度で勝っていかないと、圧倒的な差を見せつけていかないといけません」とも語っている。

 所属するフランクフルトでは今夏の監督交代もあり、戦い方が変化したなかでゴール・アシストがまだない鎌田。「代表としてのパフォーマンスが良くないというより、シーズン始まってから自分自身、移籍の問題など頭の部分で問題がありました。チームでもパフォーマンスが良くなかった中での代表戦で、そのままの流れでした」と9月の代表ウィークを振り返り、「移籍市場もちゃんと終えて、自分の中でも気持ちの整理がついて、パフォーマンスの部分も戻ってきています」と、去就の問題が落ち着いたことで本来のパフォーマンスを取り戻しつつあるとしている。

 3日に行われたブンデスリーガ第7節バイエルン戦では、ベンチ入りしながらも出番なし。しかし、鎌田は「フランクフルト5年目ですけど、ミュンヘンでは1回もスタメンで出たことがありません。いつも守備的な戦い方になる感覚があるので、そこについては何も感じていません」と語ると「そこまで焦りはなくて、今シーズンは開幕前から難しくなるというのは自分でも分かっていました。個人としてもチームとしても、今年1年は我慢のシーズンになるだろうなという感覚で、楽観的というかそこまでストレスは感じていません。試合数を重ねれば、得点だったりアシストはついてくると思うので、今のところは焦りはありません。出ればやれる自信はありますし、とりあえずウィンターブレークまでは上手くやっていければと思います」と現状を分析している。

 そして自身の状態も踏まえて、改めてサウジアラビアおよびオーストラリアと対戦する今回の10月シリーズに向けては「サッカー選手は一つの何かでコロッとすぐ変わっちゃいます。代表でも結果を出せれば、良い方向に変わっていくかもしれません。そういう意味でも大事な試合です」と語った。

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