ゴール量産中の浅野拓磨…日本代表では「自分にやれることを全力で」

　日本代表に合流したFW浅野拓磨（パルチザン／セルビア）がオンライン上での取材対応を実施した。

　今シーズン、浅野は目に見える結果を残し続けている。セルビア・スーペルリーガ（セルビア1部リーグ）ではここまで16ゴールをマークし、公式戦通算では19得点を記録。浅野は「冬の中断明けから徐々にコンディションが上がり、試合にフィットしてきている。結果を残せていることは僕にとって大きなこと」と明かしつつも、「まだまだ得点は取れる。決して自分には満足していない」と向上意欲を口にした。

「周りからは『セルビアだから』と見られることもあるように感じているが、昨シーズン良い結果を残せたかというと、納得はできなかった。セルビアで1シーズンプレーして、同僚との関係を深めたり、コミュニケーションを取れるようになった。2シーズン目で自分のやりたいこと、チームのやりたいことが改善されているので、そこが結果に反映されていると思います」

　多くのゴールを挙げられるようになった背景には「試合に常に出続けること」があるという。「結果が出なかった時は試合に出続けられる環境ではなかったので。チーム、仲間から信頼を感じ、次に向けた修正点を考えられることは僕にとって大きいです。1試合1試合戦う準備ができています」

　浅野はAFC U－23選手権カタール2016（リオデジャネイロ・オリンピック・アジア最終予選）の決勝戦で韓国を相手に2ゴールをマーク。チームを好転させる得点を決めて、日本代表をアジア王者へと導いていた。浅野は“日韓戦”について「『韓国だから』という特別な気持ちがあるわけではないけれども、自然と感じるものはある」とコメント。それでも、「僕の中で大事なのは自分にやれることを全力で準備すること。なので、韓国戦もモンゴル戦もしっかりと良い準備をして戦うだけかなと思っています」と話し、以下のように続けた。

「リオ五輪予選の韓国戦では、1つのチームになることで普段発揮できない力が出たり、上手くいくことがあると感じた。どういう状況であっても、みんなが一緒に戦うことは変わらない。集まってすぐに試合をする代表戦は難しいが、1つのチームになって戦えれば、どんな相手でも勝利をつかむ力はあると思います」