カメルーン戦に出場した南野 [写真]=Getty Images
9日に行われたカメルーン代表との国際親善試合に先発出場した南野は、71分までプレー。試合は0ー0の引き分けで幕を閉じたが、南野は昨シーズン途中からプレーするリヴァプールでの経験も口にしながら、試合の印象について以下のように語った。
「プレミアリーグの一つの特徴として体の強さやプレースピードの速さ、身体能力の高さなどがあるが、カメルーンの選手たちからもそういった身体能力やスピードが感じられた。普段からレベルの高い環境でプレーしていないとなかなか慣れないことだと思うし、そういった意味では前にいたチームより今の方が、相手の戦い方には慣れてきていると思います」
「(リヴァプールと比べて)自分がやりたいプレーへの意思表示や疎通は、もちろん代表チームの方が言葉も通じるし、やりやすい部分はある。でもそこに意識の違いはありません。僕がこだわるのはゴールやアシストという結果を出すこと、そしてチームの勝利に貢献することです」
また、南野はリヴァプールの3トップについての印象も語った。普段の練習から学びを得ているという。
「(サディオ・)マネや(モハメド・)サラーは、体は大きくてゴツいですけど、身長は僕とあまり変わりません。でも彼らには、190cm近くある選手たちの中でボールをキープできる強さがあり、そして何より巧さがある。ボールを置く位置や複数の選択肢を持った上でのファーストタッチ、相手のディフェンダーが飛び込みづらいプレーなど、そういう部分は僕にとって参考になります」
「(ロベルト・)フィルミーノはポジションも近く、前を向いてワイドの2人の選手にボールを預けて、もう一回ゴールに向かうプレーは僕の得意なプレーでもある。相手のディフェンスラインによってどこで顔を出すのか、次のプレーでどこのスペースを見るのか、どこのスペースに落ちるのか。例えば顔を振りファーストタッチする前にどこを見ているかで、相手のディフェンスも読みにくくなると思うので。そういうところは自分も意識しているところですね」
そして、カメルーン戦での前半と後半について、南野は以下のように反省を口にした。
「前半は相手が前からプレッシャーにきていたので、僕たちのディフェンスラインとボランチの選手がいいタイミングで前を向いて、前にボールをつけられなかったことが一つ(反省)。でも1、2本はトミー(冨安健洋)のところからそういうボールが来ていた。自分がトップ下でプレーしていたときは、もうちょっとボランチの選手とコミュニケーションをとって、中盤3枚くらいの意識でも自分が引いてプレーしてもよかったのかなと。あとは裏に誰かがディフェンスラインを引っ張って、できたスペースを狙っていくことも必要だったと思います」
「後半は前線を3枚にしたことで、そこのスペースを突く意識がチームとして前半よりもわかりやすくなった。だから(堂安)律も僕も前半よりは相手を押し込んだ位置でボールを受ける回数は少し増えたが、そこから効果的な攻撃の数は少なかった。ただ、3枚にしたときはそういうスペースを突いて攻撃することがチームとして一つの意図だと思うので、今後そういうフォーメーション(3−4−3)でやった時、いい形でスペースを突くためにどうすればいいのか、今後も考えながらプレーしていければいいかなと思います」
そして、わずか6分の共演となったが、途中出場したMF久保建英についても以下のように語っている。
「時間は少なかった。ただタケ(久保)もボールを受けてから1、2人剥がして前を向ける選手だし、シャドーに入ったときはチームにとって非常に攻撃を活性化させる、すごくいい選手だと思う。今後もプレー時間がもし長くなれば、絶対にチームにとってプラスになると思います」
「今後一緒にプレーすることがあったら、よりコミュニケーションを取って、お互いの良さを生かしていければいいと思う。タケだけではなく、三好(康児)や(鎌田)大地とか、そこに入る選手はすごくレベルの高い選手が揃っている。それぞれ特長があるので誰が入っても生かしてプレーできるように、ということは練習からみんなが意識しているところ。次の試合に向けてやっていければいいと思います」
日本代表は13日にコートジボワール代表との親善試合を控えている。“10番”を背負う南野の活躍に期待が集まる。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト