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耐えて掴んだ勝機…フル出場の原川力「割り切ってプレーした」

2016.01.23

 AFC U-23選手権カタール2016(オリンピック・アジア最終予選)準々決勝が22日に行われ、U-23日本代表とU-23イラン代表が対戦。日本が3-0で勝利を収め、ベスト4進出を果たした。試合後、川崎フロンターレMF原川力が記者団の取材に応じ、勝利を振り返った。

 フル出場で勝利に貢献した原川は、「もう少し早く(相手の運動量が)落ちると思っていたけど落ちなくて、なかなかスペースが生まれなかった。苦しい時間が多かったけど、耐えられたこと、失点しなかったことが大きいと思う」と120分間を振り返り、「ボランチの僕と(遠藤)航くんのところでプレッシャーは常に感じていたし、ボランチがボールに触らないと試合が落ち着かないので、バタバタした感じはあった。でも、そこは割りきって失点しないことを考えてプレーできたと思う」と、プレー中の心境を回想した。

 しっかりと耐えて無失点の時間を続ける中で、勝機が見えてきたのは後半終了間際だったようだ。原川は「後半、トヨ(豊川雄太)が入ってきたあたり(88分)から、右サイドが多少緩くなってきたと思った。その中で(室屋)成のクロスも入ったし、ある程度やっていれば、中東(のチーム)は隙が出ると思う。そこをうまく突けたと思う」と勝因を語った。

 そして原川は次戦へ向けて、継続すべき部分と改善点を口にした。

「失点していないことは続けるべきだと思う。攻撃のところでは、サイドチェンジを交えながら(相手を)振っていけばスペースができてきたと思うけど、それがなかなかできなかったので、チームとしてどこにスペースを作って攻撃すればいいか、そういう部分を統一できたら、もっと効率の良いサッカーができて、ゴール前まで(ボールを)運べると思う」

 日本は今大会、4試合でわずか1失点。粘り強い守備からしっかりとチャンスを生かして準決勝までたどり着いた。“相手の運動量が落ちてきたところを仕留める”ゲームプランについて問われた原川は「そうですね。トヨが入ったのも、(浅野)拓磨が入ったのもそういうことだと思うし、トヨも拓磨も裏に抜けるのがうまい選手なので、そういうところは雰囲気を感じていたと思う。そこでチームとしてスイッチを入れられたと思う」と、振り返っていた。

 日本は26日に行われる準決勝で、UAEとイラクの勝者と対戦する。

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