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セルジオ越後氏「南野は使ってほしかった」…イラン戦は「ベストメンバーで臨め」

2015.10.09

シリア戦でフル出場した本田圭佑 [写真]=足立雅史

 2018 FIFAワールドカップロシア アジア2次予選が8日に行われ、シリア代表と日本代表が対戦。後半に入ってから本田圭佑、岡崎慎司、宇佐美貴史のゴールが生まれ、日本が3-0で勝利して予選3勝1分の勝ち点を10と伸ばし、勝ち点9のシリアをかわしてグループ首位に浮上した。

『サッカーキング』では試合後、サッカー解説者のセルジオ越後氏に話をうかがい、振り返ってもらった。

「前半は縦への攻撃を意識して、相手のフィジカルにやられてしまっていた。本田や香川(真司)もそこで苦労をしていた。後半に入って戦いを変えたね。攻撃を急ぎ過ぎず横も意識してペースが良くなった。シリアも疲れ、PKで先制してからはさらに楽に試合を進められるようになったよ。両サイドからの展開はもう少し欲しいけど、クロスの質は相変わらずだね。長友(佑都)と酒井高徳はクラブでポジションを掴むことは厳しい。代表では彼らを脅かす選手が出てこないと」

「ベンチワークは同じタイプを使うし、違うタイプの選手を試すといったことも必要。クラブチームのようにいつも必ず同じ選手を使ってW杯へのチーム作りをする時期ではまだないよ。ベンチにでもいいからハリルホジッチがまだ呼んだことのない選手をもっと入れて、公式戦の空気を感じさせてほしいね。南野(拓実)は呼んだけど、こういう公式戦でこそ使ってほしかった」

「13日のイランとの試合は逆に今回のベストメンバーで臨むべきだよ。最終予選を考えれば絶好のアウェー戦。相手の質を考えても、少なくとも前半だけでもベストでやるべきだね。良いシミュレーションになる。ここで普段使わない選手をいきなり先発に並べてしまっては意味がない。イランと最終予選であたる可能性だって十分ある。たくさん人が入るスタジアムでやれるんだから、イランのサポーターにはぜひとも完全なアウェーを作ってもらい、選手やスタッフはその中で、全力でどれだけできるかを試してほしいよ」

「日本のサッカーファンも相手の質が良くて、良い試合を日本代表がしなければ関心を持たなくなってきている。メディアは今日の試合を『厳しいアウェーゲーム』なんて言っていたけど、実際は中立地のオマーンでの試合でスタンドは日本のサポーターの声が目立つ状態だった。国が戦争状態だから当然、見に来られないよね。そういった情報を真摯に伝えることが求められていると思うよ」

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