インタビューに応じた松木安太郎さん [写真]=瀬藤尚美
2016年のリオデジャネイロ・オリンピック出場を目指すU-22日本代表は、7月1日にU-22コスタリカ代表との国際親善試合を行う。
同試合は2016年1月にカタールで開催される、リオ五輪予選を兼ねたAFC U-23選手権へ向けて、大事なチーム強化につながる試合。サッカー解説でお馴染みの松木安太郎さんに、現在の日本サッカーの育成について話を聞いた。
――各世代別の日本代表がアジアの壁を突破できず苦しんでいます。現状はどう映っていますか?
松木安太郎 残念です。あれだけ強化をしていて、アジアを突破できないのは、少し悲しい感じですよね。
――その世代から、A代表の主力を担うような選手が出てきてほしいです。
松木安太郎 経験から言うと、世代別のW杯に出場できなかったりすると、試合数も含めて今まで過去のうまく成長してきたチームとは変わってきます。その辺をどう穴埋めしていくのかが、日本サッカー界の一つのポイントでもありますよね。
――リオ五輪アジア予選を兼ねたAFC U-23選手権も半年後に迫っています。予選突破は果たさなければいけませんね。
松木安太郎 でしょうね。ただ、オリンピックは狭き門ですから。今回はカタールでのセントラル開催なので、厳しい状況の中でやる可能性があります。初戦からズルズルっと行くと…、という心配もありますので、最初の何試合かが重要になります。
――アジア特有の難しさもあります。
松木安太郎 カタールは暑さもありますし、連戦になります。1月のアジアカップでもそうだったように体調面のケアが必要になります。総力戦ですよね。選ばれた選手全員の力が出ないと厳しいと思います。U-22年代はムラのある選手も多いので、調子がいい時はいいですけど、よくない時にどういうチーム作りや選手起用するのかがポイントになってくるでしょうね。ベンチワークもポイントになってくると思います。
――手倉森誠監督の手腕はいかがですか?
松木安太郎 まだ、勝って当たり前のチームとの対戦しか見ていないので、何とも言えないところではありますね。当然、これからが大事なゲームになってきます。
U-22日本代表とU-22コスタリカ代表の試合は7月1日(水)、ユアテックスタジアム仙台で開催。19時キックオフとなり、テレビ朝日系列にて全国生中継される。