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宮本氏、代表監督は「W杯経験ある人」…FIFA会長賞の90歳賀川氏は露W杯取材に意欲

2015.02.26

公開収録に臨んだ賀川浩氏(右)と宮本恒靖氏(左)

 3月22日に行われるリーガ・エスパニョーラ第28節、バルセロナレアル・マドリードによる“クラシコ”の開催を約1カ月後に控え、同試合を生中継するWOWOWが都内で、サッカージャーナリストの賀川浩氏と元日本代表DFの宮本恒靖氏を迎え、特別番組の公開収録を行った。

 2014年のFIFAバロンドール授賞式にて、FIFA会長賞を受賞した賀川氏は収録の冒頭で「自分がマスコミのくせに。一変したので、感じはおかしい」と会場に詰めかけたお客さんを笑わせる。FIFA会長賞を受賞した際のスピーチでも式に同席していたクリスティアーノ・ロナウドリオネル・メッシマヌエル・ノイアーのサインをもらってきてくれと頼まれたことを明かして会場を笑わせたが、「関西人の常として、どこかに笑いがないとつまらないから」と冗談とともに振り返った。

 収録前には両名で取材にも応じた。宮本氏が賀川氏の印象について「とてもバイタリティーの溢れる方だなと。90歳になられても世界の舞台に呼ばれて、素晴らしいスピーチをされているのを見まして、とても誇らしかったです。いつまでも人は成長していけるんだなと感じました」と話せば、賀川氏も「現役を終えてからも勉強し直して。誰から見てもホープですよね。日本のサッカーのためには、こういった方にちゃんとやっていただければなと」とエールを送る。

 現在、日本代表は契約を解除したハビエル・アギーレ前監督の後任を探している状況だが、宮本氏は、「まずワールドカップに出場することが大事になりますが、アジア予選で苦しむ気がします。ワールドカップでベスト8以上になることを目標とするなら、ワールドカップの経験がある人が良いと思います」と人事に見解を示すと、賀川氏も「アギーレについては、足元をしっかり見なかったとみんなが言うけれども、日本全体としてそんなことが、よもや起こるとは誰も思わなかったわけで。こちらが純粋と言えば純粋だし、幼稚と言えば幼稚で。サッカーの世界は広く、社会と一緒ですから、ああいうことも起こり得るとみんな身に染みて分かったわけです。アジアの予選はみんな『いける』と思いがちですけど、案外難しいものです。気候や風土、土地などいろんな変化があります。むしろヨーロッパの狭いところだけに慣れている監督はアジアに戸惑うかもしれませんね。日本のサッカーステータスも上がっているので、海外の監督も声が掛かれば悪い気はしないと思います」と話した。

 1カ月後の“クラシコ”の展望について宮本氏は、「イスコの調子も上がっているので、レアルが中盤の戦いで五分に近い戦いができるのかなと。結果はバルセロナがホームでは勝つのではないかとも思います。今勝ち点差が4(レアルが4差で首位、バルセロナが2位)なので、最後まで盛り上げてもらうために勝ってもらいたいという希望も込めて」と話せば、賀川氏は、「レアルの前線は1対1になったら、どこかで『俺のものだ』という意識が強いです。そういうのは見ている側からすれば面白い。1対1になればこっちのものという感じでプレーする。レベルが高い試合の中でそういった流れを見てもらうのが面白いのでは」と注目ポイントを挙げた。

 公開収録で宮本氏から最後、これからの目標を問われた賀川氏は、「1994年のアメリカ・ワールドカップでウルグアイ人の記者が93歳6カ月で取材に来ていた。私がロシア・ワールドカップへ行けば、93歳と7カ月なので史上最高齢を。こうなったらやけくそですよ」と最後まで会場を笑わせつつ、収録を終えている。

 今回の公開収録の模様は、3月20日22時からWOWOWプライムで放送される「無料放送!バルサvsレアル直前SP 宮本恒靖、遠藤保仁・賀川浩とクラシコを語る」に収録される。また、バルセロナレアル・マドリードによる“クラシコ”は3月23日午前4時45分からWOWOWライブにて現地から独占生中継される。

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