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酒井高徳、イラクの左サイド封じ目指す「相手の出足を見極めたい」

2015.01.15

パレスチナ代表戦での酒井 [写真]=兼子愼一郎

 日本代表は16日に行われるアジアカップのグループリーグ第2戦で、イラク代表と対戦する。

 12日の初戦は、パレスチナ代表を4-0で下す好発進だったが、選手たちに満足感はない。主将の長谷部誠が「次のゲームは全く別物になる」と語るなど、グループ最大の敵と目される相手を前に、気を引き締めている。初戦でフル出場した酒井高徳も、その一人。14日の練習後に、「パレスチナ戦の雰囲気でイラクと戦ったら、絶対にやられてしまうという感じはみんな持っている」と語るなど緩みはない。

 日本代表が優勝した4年前のカタール大会でも、19歳でメンバー入りしていたサイドバック。当時は負傷のために初戦を前に離脱。4年越しの出場となったパレスチナ戦こそ、「初戦の大事さとか色んなことを考えてやったので、少し固かったところもあった」と認めるが、イラク戦に向けては「全く違うものだと思って、ギアを入れていく必要がある」と意気込む。

 相手は、平均年齢が23歳強と若さ溢れる。近年、アジアでの年代別代表の大会では猛威を振るってきた。マッチアップが予想される左サイドバックのドゥルガム・イスマイルも、20歳ながら初戦のヨルダン代表戦では、堂々とした働きぶり。「映像を見ましたが、左利きで勢いのある良い選手。前に勢い良く出て来るかなと思う」と警戒を強める酒井だが、頼もしい言葉も続く。

「相手が引いた状態で来たら、ラッキーかなと。取られた後も切り替えられるし、(低い位置から)組み立てられる分には、そんなに怖くないと思う。相手の出足を開始から見極めたい」

 国際Aマッチ出場こそ19試合だが、2012年9月の代表デビュー以降は、ブラジル・ワールドカップのメンバー入りも果たすなどすっかり常連に。ハビエル・アギーレ体制では全7試合に出場。右サイドでコンビを組む本田圭佑も、「高徳には日々、さらに上のプレーを要求して、一緒にやるだけよくなっている印象がある」というように連携も熟成されてきた。

 当の本人も、「僕自身、イラクは初めてやる相手。圭佑君は、『結構ガツガツ抑えられて、あまりボールもキープさせてくれない印象が強い』と言っていた。攻守について、本人が感じたことを聞きながら細かいところを合わせていけたら」と、更なる向上に余念がない。

 大会前には、「自分が結果を残さないといけないという気持ちは強く持ち始めている」と明かしていた。クラブではドイツで4シーズン目を迎えるなど、キャリアを着実に積み上げてきた。代表で更なる飛躍のかかる戦いが始まっている。

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