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デビュー戦での大ケガを経て…前田直輝がユトレヒト“残留”! 名古屋が期限付き移籍を発表

2022.08.31

前田直輝が再びユトレヒトへ期限付き移籍 [写真]= ANP Sport via Getty Images

 名古屋グランパスは31日、エールディヴィジ(オランダ1部)のユトレヒトへと期限付き移籍していたMF前田直輝について、再びユトレヒトへの期限付き移籍が決まったことを発表した。今回の期限付き移籍期間は2023年6月30日までとなっている。

 前田は1994年11月17日生まれの現在27歳。東京ヴェルディの育成組織出身で、ユース在籍時の2012年10月に2種登録選手としてJリーグ初出場を果たした。翌年にトップチーム昇格を果たすと、2シーズンを過ごし、2015年には松本山雅FCへと期限付き移籍。2016年には完全移籍で横浜F・マリノスへと加入した。2018年に松本へと復帰するも、シーズン途中の同年夏に名古屋へと完全移籍。名古屋では主力として活躍し、昨年はJリーグYBCルヴァンカップで優勝を経験した。


 2021シーズン終了後にユトレヒトへの期限付き移籍が決定。今年1月16日に行われた2021-22シーズンのエールディヴィジ第19節アヤックス戦で先発出場を果たし、新天地でのデビューを飾った。しかし、試合序盤の8分に相手DFのスライディングタックルを受けて左足を負傷。11分に途中交代でピッチを後にしていた。その後、左足下腿(かたい)の骨折と診断。数か月の離脱を強いられ、シーズン中に復帰することはできなかった。

 当初、前田の期限付き移籍期間は今年の6月30日までとなっていた。ユトレヒトは7月18日、クラブ公式HPにて前田がトレーニングに復帰したことを伝えていたが、期限付き移籍期間の延長などには言及されておらず。名古屋の発表によると、当時の契約は従来の期間で終了していたが、再びユトレヒトと前田の期限付き移籍で合意したという。ユトレヒトのクラブ公式HPでも前田の“残留”が発表されているが、労働許可証を取得するまでは公式戦に出場できないことも伝えられている。

 前田は名古屋のクラブ公式HPでコメントを発表。大けがを負った当時の心境を伝えるとともに、エールディヴィジでの挑戦を継続できることへの喜びを口にしている。

「グランパスファミリーの皆さま、お久しぶりです。このたび、オランダリーグのFCユトレヒトへ再び期限付き移籍をすることになりました。夢だった海外挑戦で大怪我をしてしまったのがデビュー戦の1月16日でした。あれほど目の前が真っ暗になったことは人生の中でありません」

「あれから7ヶ月、僕の想いをグランパスに理解していただきながら、オランダでリハビリ、トレーニングを続けてきました。リハビリ中も不安が先行する時期が続きましたが、ユトレヒトのスタッフを中心にたくさんのサポートをしていただきました。その日々が続けば続くほど、もう一度ユトレヒトで挑戦したい気持ちが大きくなってきました」

「そして今日オランダの移籍期間の最終日に発表が出来ることを本当に嬉しく思いますし、寛容な心で理解していただいたグランパス関係者の皆さまには感謝しかありません。少しでもユトレヒトで活躍し、名古屋グランパスやグランパスファミリーの皆さんに恩返しできるように全力で頑張ります。引き続き、前田直輝を応援していただけると嬉しいです!」

 また、ユトレヒトのテクニカルディレクターを務めるジョルディ・ズイダム氏は、「直輝のような大きな意欲と忍耐力を持った選手が、我々のクラブとの関係を持ち続けてくれたことに誇りと喜びを感じています」とコメント。前田の“残留”を喜んだ。また、クラブは買い取りオプションについても現在交渉中であることを明かしている。

 今シーズンのエールディヴィジは既に開幕しており、ユトレヒトは第4節を終えた段階で2分2敗の成績に。現在は15位につけている。次節は9月2日に行われ、今季未勝利の20位フォルトゥナ・シッタートと敵地で対戦する。

By サッカーキング編集部

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