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王者・川崎の圧倒的貫禄…名古屋を一蹴し天王山2連戦の初戦を白星で飾る

2021.04.29

名古屋と川崎が対戦した [写真]=兼子愼一郎

 明治安田生命J1リーグ第22節が29日に開催され、名古屋グランパス川崎フロンターレが対戦した。

 第22節が前倒しとなり、名古屋vs川崎は2連戦。ここまで無敗(10勝2分)の川崎と追いかける名古屋(9勝2分1敗)の勝ち点はわずかに「3」。今季の命運を分けるともいえるシックスポインターが続く。

 川崎は試合開始直後から中盤を支配しボールを保持。立ち上がりから果敢に攻め立てる姿勢がわずか3分で実を結んだ。三笘薫がドリブルで左サイドを切り崩し、ゴール前へ斜めのパス。待ち受けるレアンドロ・ダミアンがこれを丁寧に落とすと、反応した旗手怜央が振り抜いて川崎が先制に成功した。

 続く10分、勢いに乗る川崎が追加点を挙げる。田中碧のクロスからの攻撃は左サイドに流れるが、拾った登里享平が精度の高いクロスを供給すると動きなおしたL・ダミアンがピンポイントでヘディングシュート。これには守護神ランゲラックも止めることができず序盤立ち上がりから良い試合運びを見せる。

 ボールを保持し追加点の機会を伺う川崎とカウンターから反撃の糸口を模索する名古屋。次に試合を動かしたのはまたしても川崎だった。23分、田中のCKにジョアン・シミッチが頭でフリックすると最後はまたしてもL・ダミアン。マークを振り切り快適に頭で合わせ川崎がリードを3点に広げて飲水タイムを迎えた。

 35分には田中からパスを受けた三笘がドリブル突破からシュート。流れたところにL・ダミアンが詰めたが惜しくも押し込むことができず。41分には距離のあるところからL・ダミアンが強烈な地を這うシュートを放ったが、ランゲラックが気を吐き渾身のセーブを見せた。

 後半に入り名古屋が攻勢に出る。よりポゼッションを掴み、長短のパスから川崎ゴールを脅かす。54分、名古屋はカウンター発動。マテウスのパスは引っかかるがコースが代わって流れたところに走ったのは柿谷曜一朗。GKチョン・ソンリョンとの1対1に持ち込んだがビッグセーブに阻まれネットを揺らすことはできない。一方の川崎もカウンターから家長昭博がニアを抜くシュートを放ったがランゲラックが立ちはだかる。

 名古屋は交代で入った前田直輝や柿谷を中心に攻めるも、集中した川崎守備陣に跳ね返される。川崎はボールを相手に持たせ試合を締めに行く。すると85分、川崎が試合を決定づける4点目を奪った。交代カードの一枚、遠野大弥が左サイドでボールを受けるとまさに左足一閃。ランゲラックも触れることのできない強烈なシュートを突き刺し4点目をもたらしている。

 試合はこのまま終了。王者川崎フロンターレが追いかける名古屋を一蹴し4-0で勝利。勝ち点3を積み上げ、2連戦の初戦を大勝で飾った。

【スコア】
名古屋グランパス 0-4 川崎フロンターレ

【得点者】
0-1 3分 旗手怜央(川崎フロンターレ
0-2 10分 レアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ
0-3 23分 レアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ
0-4 84分 遠野大弥(川崎フロンターレ

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