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富山の椎名伸志が架け橋に…富山県社会福祉協議会と日本KFCが協定

2020.10.27

[写真提供]=カターレ富山

 10月26日、RAIL SIDE TABLEにて「日本KFCこども食堂等応援プロジェクト supported by 椎名伸志」の合意書締結式が開催された。日本KFCこども食堂等応援プロジェクトは、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社が、社会福祉法人富山県社会福祉協議会を通じて、富山県下へのこども食堂等への食材提供活動を行う。この活動はSDGsの一つでもある「食ロス」への取り組みの一つであると同時に、富山の子どもたちを笑顔にするための活動で、カターレ富山椎名伸志選手は日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社、富山県社会福祉協議会をつなげるサポート役として関わった。日本KFCでは、昨年11月から子ども食堂にオリジナルチキンなどを寄付している。同社の取り組みを知った椎名選手が県内での支援を願い出た。提携は横浜市、川崎市、埼玉県に続き、全国で4例目となる。

[写真提供]=カターレ富山


 まず初めに椎名伸志選手からこれまでの自分の経験を踏まえて今回の活動への想いを伝えた。
「自分は4度の前十字じん帯損傷を経験しました。その時に初めて引退を意識しましたが、クラブやファン・サポーターの皆さんの言葉に支えらてまたピッチで活躍したいと思ったし、それと同時にピッチ外でも富山県のために、チームへの恩返しとして富山を盛り上げることをしたいと思いました。今回の食ロス活動は子どものため、僕はよくも悪くもプロ選手として見られる立場なので今回の活動を通して富山県や市が力を入れているSDGsの活動を沢山の方にしってもらいたいと思います」

 続いて日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社の広報CSR部長の新井晶子氏からこども食堂等への支援活動について語った。
「食材提供の支援活動はケンタッキーのオリジナルチキンと骨なしチキンの2つの商品が対象です。まだ食べられる売れ残った商品を廃棄しなくてはいけないということがとてももったいないと思っていました。これを提供できる仕組みを構築しまして、横浜市、川崎市、埼玉県、富山県と4つの自治体と提携しました。17あるSDGsのうち10項目に該当する未来に向けたチャレンジになります。ケンタッキーの骨、皮、お肉はいろんな料理にアレンジして使えて、サラダ、パスタ、パエリヤ、カレー等が定番商品となってこども食堂で提供しております。椎名選手は今回のこども食堂や富山県社会福祉協議会の皆さんを引っ張って牽引していただき、地域や人のために何かしたいという想いが子どもたちを元気にすることと繋がると我々も、学ばせていただきました」

 最後に社会福祉法 富山県社会福祉協議会の車司氏から富山県内のこども食堂の現状等を説明しました。
「富山県こどもホットサロンネットワークというものがあり、2020年9月時点で22箇所ほどのこども食堂が登録されている。それ以外にも地域食堂といったものがあり、それも含めると県内に30カ所ほどある。食堂によって違いはあるが、月に2回ほど活動しており、食材は地域の方からの寄付や、助成金などで運営費を捻出しております。そんな状況の中で、大手外食企業であるケンタッキーさんが支援していただけるのは本当にありがたいことです。椎名選手の想いに応えたい気持ちがありますし、企業がバックアップする社会貢献モデルを富山県で立ち上げられたことは大変有意義なことです。この活動がずっと続いてほしいと思います」

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