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【川崎Fvs広島プレビュー】リーグ屈指の堅守を誇るチーム同士が対峙…攻撃力では川崎Fが広島を圧倒する

2020.09.12

[写真]=金田慎平

川崎フロンターレ 難敵連破の勢いそのままに、連戦を最高の形で締めくくれるか

【プラス材料】
 依然として首位をひた走る状態だが、2位のセレッソ大阪、3位のFC東京も追走し続けているため、勝ち点差は広がっていない。ただ、チームのやるべきことも変わらない。最後まで勝ち続けていくことである。

 その意味でも、直近の2試合の勝利は大きなものだったと言える。昨季のリーグ覇者である横浜F・マリノス、天皇杯を制したヴィッセル神戸という難敵を、どちらも逆転勝ちで下した。際立つのは、リードされても慌てない冷静さと選手交代で流れを変えて一気に畳みかける強さだ。「スタート、サブという枠組みだけではないというか、誰が出ても力を発揮できるのが良いところ」とMF守田英正は胸を張った。


 総力戦で戦い続けていく中で、スタイルを成熟させながら、連勝を目指していく。

【マイナス材料】
 勝利したものの、前節の神戸戦は内容的に厳しい試合だった。自慢のハイプレスが機能せず、神戸のロングボールとサイド攻撃に手を焼いて2失点。守備陣だけの問題ではなく、チームとしての対応力にも課題が残った試合だったと言える。

 ただ、そうした判断力の部分では、コンディションの問題も少なくない影響があるだろう。特に最終ラインは、試合展開や出場時間に応じて入れ替えを行っている前線や中盤に比べるとメンバーが固定されているため、疲労も色濃くなってきている印象だ。MF山村和也やDFジオゴ・マテウスといったフレッシュな顔ぶれが、最終ラインに並ぶかどうかも注目したい。

 8月から続いた過酷な公式戦13連戦もこれがラストとなる。勝利で飾って1週間のインターバルに入りたい。

文:いしかわごう

サンフレッチェ広島 今季初の3連勝は目前。好調のブラジル人FWへの期待は大きい

【プラス材料】
 前節は清水エスパルスを相手に今季最多となる4得点を記録。今季3度目となる連勝を飾った。FWドウグラス・ヴィエイラは2試合連続、FWレアンドロ・ペレイラは4試合で3得点とストライカーが結果を出している。また、期待のドリブラーMFエゼキエウが今季初先発・初得点を決めたことも大きな収穫だ。

 何よりも第14節の北海道コンサドーレ札幌戦から6人を入れ替えるという「半ターンオーバー」を決断した采配によって勝利をつかんだことは、今後のシーズンを戦ううえで大きなプラス材料につながった。

 主力選手たちが川崎フロンターレ戦に向けてある程度の休息をとることが出来ただけでなく、チーム競争が激化してチームの底上げが出来たという意味でも重要な意味を持つ清水戦となった。

【マイナス材料】
 4-1というスコアではあるが、前節の清水戦は決して盤石ではない。前半から相手にチャンスを作られ、特に後半はボールの失い方が悪く、カウンターから2度にわたってビッグチャンスを与えてしまった。GK大迫敬介のビッグセーブやDF井林章のスーパークリアによって救われはしたが、2試合連続3失点を喫した時の「らしくない」乱れは、まだ余韻が残っている。

 また、セットプレーで失点してしまったこともサンフレッチェ広島らしくない。攻撃陣が活性化しているのはいいが、できるだけ相手陣内でのサッカーを展開できるようにならないと、内容を安定させることは厳しくなる。そのためにも前からの圧力、ビルドアップの安定を求めたい。

文:紫熊倶楽部 中野和也

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