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【名古屋vs鳥栖プレビュー】勢いそのままに連勝を狙う名古屋…鳥栖は待望の今季初ゴールなるか

2020.07.17

[写真]=三浦彩乃、兼子愼一郎

名古屋グランパス 新エースの欠場以外に目立った不安要素なし

【プラス材料】
 前節の結果と試合内容がそのまま好材料だ。開幕から3連勝だったセレッソ大阪を2-0の完封勝利で退けただけでなく、駆け引きも含めた試合内容でも成長の跡を見せつけた。

 相手のストロングポイントを受け止めきる守備の堅さとそこからの対応力、反撃に転じる攻守の迫力と決定力、そして試合を勝利に結実させるマネジメント。チームが一丸となってその流れを生み出したことで、現在のチームは自信に満ちてゲームに臨めるメンタリティも獲得した。


 不安視されていた体調面もこの1週間の落ち着いた練習で取り戻し、連勝でさらなる順位アップに挑む。

【マイナス材料】
 好調のチーム状態にあって不安要素は少ないが、気がかりと言えば選手起用の面か。今節のサガン鳥栖戦は期限付き移籍の契約上、FW金崎夢生が出場不可。代わりのFWにはFW前田直輝かFW山崎凌吾の起用が濃厚で、存在感を増し始めた新エースの不在は勢いに乗るチームにとってどう出るか。

 また、GKランゲラックとDF吉田豊、DF丸山祐市、DF中谷進之介、MF稲垣祥らは3連戦にフル出場しており、他の選手よりも消耗しているはず。とりわけ運動量の多いサイドバックとボランチの選手たちをどうローテーションさせていくかは今後も続く連戦の中での課題にもなっていく。

 そうした観点での交代策の選択と試合の流れを見誤らない用兵策の決断のバランスは、試合結果を左右する。マッシモ・フィッカデンティ監督の采配にも注目だ。

文:今井雄一朗
 

サガン鳥栖 守備の出来は上々。あとはゴールを決めるだけ

【プラス材料】
 第4節を終えていまだ未勝利。さまざまな悪条件が重なっているとはいえ、サガン鳥栖だけの問題ではないため言い訳はできない。

 そんな中でも前節は、攻撃力を備えたサンフレッチェ広島を無得点に抑えたことは評価できる。立ち上がりから相手の猛攻に耐え、ゴールを割らせなかった守備に関しては、今節の戦い方に不安を感じることはない。

 特にセンターバックを務めたMF原輝綺はファーストDFだけでなく、カバーリングにも長けているので、攻守の切り替えから連動した攻撃につながるプレーができていた。ボランチに入ったMF梁勇基との連係の良さもあり、後半に入っては相手を押し込むこともできた。梁の運動量で押し込まれた時間帯はあったものの、カウンターからの攻撃には期待できるものがあったのは事実。今節こそ、堅守からの速攻に期待できるのではないだろうか。

【マイナス材料】
 リーグ戦4試合で3失点は評価できる。上位チームと遜色ない守備力を見せているが、いまだ無得点なのは鳥栖だけで、攻撃に関しての不安は隠せない。決定的な場面もあるだけに、あとは精度の問題と言えなくもない。

 3トップからのプレスは効いているだけに、ボールを奪った後に手数がかかりすぎているのが課題とも言える。金明輝監督も「75分まではプランどおりのゲーム運びができたかなと思う。深いラインまでは行っているので、もう1個、そこで精度を上げること」と手応え自体は感じている。

 あとは、少ないチャンスを決めるだけ。FWにどのピースを埋めるのかは監督次第で、若い選手たちが台頭する中、新加入のFW林大地が元気な姿を見せている。今節には彼自身の初ゴールも生まれるだろう。

文:totoONE編集部

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