2016.08.22

若手の競争意識高まる清水、FW金子翔太「元紀君の前で決められて良かった」

横浜FC戦で今季7度目の先発出場を果たした清水FW金子(左) [写真]=Getty Images
サッカーキング編集部

 大きな仕事を果たした163センチの小兵は、謙虚に喜びを噛み締めた。「自分のゴールで勝ったとは思わないけど、エスパに来てやっとこういう形で点が取れて、少しは自信を持ってもいいかなと思います」。21日に行われた明治安田生命J2リーグ第30節で、清水エスパルスは横浜FCに2-0で勝利。FW金子翔太は、チームに2試合ぶりの勝ち点3をもたらす貴重な先制点を挙げた。

 リーグ戦6試合ぶりに出場機会が巡ってきた。相手は4連勝中と波に乗る横浜FC。「この試合に懸ける思いは強かったし、結果を出さないとって自分にプレッシャーを掛けていた」という金子は、ウォーミングアップ中に体が硬く、小林伸二監督も「シュート練習がなかなか入らなかったので、大丈夫かなと思っていた(苦笑)」と明かした。だが、試合前、鄭大世に自ら頼んで背中を叩いてもらうと、「思った以上に痛かった(笑)」おかげで緊張がほぐれ、試合時間が進むごとに落ち着きを取り戻した。

 攻守においてアグレッシブな姿勢を見せる中、待望の瞬間は47分。クロスボールを鄭大世が頭で落とすと、ゴール前に詰めた金子が右足で押し込んだ。清水でのリーグ戦のゴールは、第15節ザスパクサツ群馬戦以来、2点目。「この前は8-0の8点目だったけど、今日は先制点で、(試合後のテレビ用)インタビューも慣れていないので、どうすればいいのかわからなかった」と、記者に囲まれた21歳のFWは、照れくさそうに語った。

 小林監督は「良い時間帯で点を取って、その後の献身的な守備もすごく光っていた」と、金子の活躍に目を細め、「これからまたポジション争いが激しくなる」と述べた。金子が務めた2トップの一角は、今季開幕から大前元紀がプレーしていた場所。第17節のFC町田ゼルビア戦で肋骨骨折などの大けがを負い、長期離脱を強いられているエースの穴を、金子、21歳の石毛秀樹、20歳の北川航也らが担っている。3人はプライベートでも仲が良く、互いを意識しながら良い関係を築いていると金子は言う。「(ライバル心は)もちろんあります。航也は今季もう7点取っているし。でも、チームの中で競争できているからこそ、僕も今日ゴールを決められたと思うので、2人には感謝しています」

 3人のプレースタイルは異なり、金子が長所だと自負するのは、横浜FC戦でも存分に発揮していた運動量だ。「前線が走り回ることで、相手のディフェンスを撹乱したりできる」。そして、ハードワークがゴールにつながるというのが、金子のスタンスである。「ゴールを欲しすぎるとうまくいかないタイプなんです。チームのために走るからこそ、自分のところにボールが転がってくるし、ゴールはご褒美だと思っています。だから、まずは守備からという形はこれからも続けていきたいし、その上で結果を出せたら他の選手にも負けないと思う」

 大前が復帰すれば、金子が挑むポジション争いは一層厳しいものとなる。「エスパの顔と言えば元紀君だってみんなが認めているし、やっぱり元紀君の背中は大きい」。尊敬の念を抱きながらも、金子は「元紀君の良いところは盗みつつ、ポジション争いは負けたくない」とはっきりと述べた。

「元紀君がけがをしてから個人的にLINEでメッセージをもらいました。自信を持ってやれ、もっと攻撃で貢献しろと言われていたので、今日元紀君の前でゴールを決められて良かったです」。この日、敵地のニッパツ三ツ沢球技場に駆けつけたエースは、期待に応えた後輩の姿から、嬉しさと同時に新たな刺激を得たことであろう。彼が復活を果たす時、若きストライカーが周囲の予想を上回る成長曲線を描いていることに期待したい。

取材・文=平柳麻衣

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