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鹿島のブラジル人MFカイオに人種差別投稿…Jリーグはクラブを処分せず

2016.06.12

鹿島アントラーズ所属のブラジル人MFカイオ [写真]=Getty Images

 鹿島アントラーズは12日、SNS上でブラジル人MFカイオに対する差別的な投稿が確認されたと発表した。

 鹿島は11日に行われた2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第15節で浦和レッズと対戦し、2-0の勝利を収めた。試合終了後、87分までプレーしたカイオに対してSNS上で人種差別的なコメントが投稿されていたという。


 カイオは自身のツイッターに「黒人死ねよ」と記されたツイートのキャプチャー画像を掲載。それに対して「差別や偏見を持つ人は可哀想で未熟」、「僕は黒人であることは誇り」などとコメントしている。

 鹿島は「Jリーグ及びJクラブでは、差別や暴力のない世界を目指して定期的に各種啓発活動が実施されており、その中でこのような事象が発生したことは誠に残念です」とコメント。Jリーグとの連携で事実確認を進めていくという。

 浦和も同日に「このような行為については断じて許せるものではなく、誠に遺憾です。浦和レッズは断固として差別を許さず、今後も、サッカーファミリーの一員として、差別撲滅に向けた取り組みを進めてまいります」との声明を発表している。なお、昨年11月にも、浦和サポーターがガンバ大阪のFWパトリックに対し同様の投稿をし、クラブやJリーグなどを通じて謝罪していた。

 また、Jリーグも同日に「本件のような差別的な行為は絶対に許されないことであり、引き続き差別撲滅に向けての取り組みを進めてまいります」とコメント。今回の件はスタジアム外で発生した事象であるため、クラブへの処分はしないと発表した。

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