2015.11.17

U23チームのJ3参加と育成マッチデー、Jリーグが承認した若手成長促進の施策とは

TOKYO, JAPAN - FEBRUARY 19:  Players of the J-League division 3 attend the 2015 J League Press Conference at Grand Prince Hotel Shin Takanawa on February 19, 2015 in Tokyo, Japan.  (Photo by Atsushi Tomura/Getty Images)
今季開幕前の記者会見に同情したJ3各クラブの選手たち [写真]=Getty Images
2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

 11月17日に行われたJリーグ理事会において、来季J3リーグへのU-23チーム(いわゆるセカンドチーム)の参加が承認され、また来季から育成マッチデー(仮称)を設けてJリーグ各クラブの控え選手たちによる準公式戦を開催することも決定した。

 Jリーグにおいて18歳~23歳の若手選手の試合機会の乏しさがかねてから指摘されており、これを補うことを目指す2つの施策ということになった。2シーズンにわたって運用されてきたJリーグ・アンダー22選抜については、日本サッカー協会の理事会にて正式決定の運びとなるものの、活動を終了する見込みとなった。活動に継続性がなく、五輪代表強化という視点はともかく、育成という観点からは十分な成果があがっていないという判断があるものと思われる。

 U-23チームの参加条件は、「基本的にJ3基準」(村井満チェアマン)。スタジアムなどはJ3の要件を求められることとなる。登録選手についてはJ1・J2に所属するトップチームとの間に垣根は設けず、試合ごとに登録される形となる。たとえば、土曜日のJ1リーグでベンチ入りしていた選手が、翌日のJ3リーグの試合へ出場するといったことも可能。もちろん、土曜日のJ3リーグの試合で活躍した選手が日曜日のJ1リーグに抜擢されるといった可能性もある。ドイツやスペインなどでスタンダードな形で、2つのチームではなく、1つのクラブとして捉えるということになる。

 選手の出場基準については当該シーズンの12月31日時点でU-23であること。早生まれの選手は少しだけ出やすいレギュレーションと言えるかもしれない。これに加えてオーバーエイジ枠3名までの起用が可能で、また試合経験を特に積みにくいGKに関しては別に1枠が設けられるという。仮に30人の登録選手を保有しているチームでJ1の試合に14人の選手が出場しているとすると、残る16人でJ3の試合を戦うイメージとなるだろう。これに加えて、ユース所属の選手なども当然出場可能となるので、U-23チームを保有するからといって過剰に保有選手数を増やす必要はない。また、出場選手の基準については年齢制限のみとし、一部報道で伝えられたプロテクト選手枠などは導入されないこととなった。

 J3のクラブからは興行面への悪影響を危惧する声もあり、「その点については最も多く議論した」と村井チェアマンは語る。まずJ2昇格についてはその資格を与えず、また仮に2位以内にU-23クラブが入った場合でも、下の順位のチームが繰り上げとなることも確認。加えて、新たにJ3へ入りたいというクラブが出てきたときに、U-23チーム参戦でチーム数が増えたことを参入障壁にしないことも確認された。U-23チームの絶対数もJ3一般クラブの3分の1未満の数とすることとしており、それを超えるチームが参戦を希望した場合は入れ替え戦の実施などを検討する。「オーバーエイジ枠の導入による興行面への影響も含め、『そういうことなら問題ない』とJ3全クラブから合意をいただいた」(村井チェアマン)。

 一方、育成マッチデー(仮称)は旧サテライトリーグの復活に近いアイディアで、Jリーグが間に立ちながら各クラブで日程を調整し、控え組同士による準公式戦を行うというもの。練習生の参加可否など詳細については未定で、また試合数や参加クラブなども現時点では決まっていない。いずれにせよ、この2つの施策を新たに実施することで、Jリーグとして若手の成長を促したい考えだ。

文=川端暁彦

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