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C大阪がシーズン初の3連勝…追加点がハンド疑惑の田代「ちょっと当たってた」

文=青山知雄

 栃木SC相手に4得点で大勝。ようやくシーズン初の3連勝を収めたセレッソ大阪が、J1昇格に向けてギアを上げてきた。

 13日に行われた2015明治安田生命J2リーグ第31節。ホームに栃木を迎えたC大阪は玉田圭司が2得点を挙げる活躍などで大量4ゴールを奪って勝利。8月末に天皇杯2回戦でFC大阪に苦杯をなめたキンチョウスタジアムで、目標とするJ1復帰に向け、見事な再スタートを切った。

 口火を切ったのは玉田だった。立ち上がりから攻勢に出るC大阪は18分、左サイドをドリブルを仕掛けたパブロが、前方のスペースへ右アウトサイドで絶妙なスルーパス。これを玉田が左足で巧みに浮かせて先制点を奪った。直後の22分には酒本憲幸の右クロスをパブロが豪快にダイビングヘッドで叩きこんで追加点をマークする。

 高いラインを保ちながらプレスが弱い栃木に対し、C大阪は裏のスペースを狙う攻撃を中心に押し込む。前半終了間際には山口蛍関口訓充から受けたボールを素早い判断で鋭く前方へ蹴り出すと、このボールがすでに走り始めていた田代有三へ。「いいタイミングでホタルが出してくれた」と振り返ったストライカーは、ハンド気味のトラップから右足でゴール。本人は「ちょっと手には当たってたんですけど」と苦笑いを浮かべながら、「脇は締めていたから。故意的に当てたわけではないですし。取られても仕方ないなとは思いましたけど、(レフェリーが)流したのが分かった」と笛がなるまでプレーを止めないことで3点目につなげた。

 ちなみに田代は後半にも決定的なシュートを放ったが、これは反対に相手DFがハンド気味のブロックで決まらず。これには「僕のシュートは完全にハンドで、PKだったと思うんですけど、これもサッカーだなと。僕自身、これまでに取り消されたゴールもいっぱいある。笛が鳴ればファウルだし、鳴らなければファウルじゃない。審判に話をすることもありますけど、今日は最後まであきらめずにやって良かった」と話し、サッカーというスポーツの本質にも触れていた。

 C大阪のゴールラッシュは止まらない。67分には玉田が相手GKのキャッチミスを見逃さずに蹴り込み、決定的な4点目をゲット。これでシーズン2けた得点を達成した玉田は「ようやくディエゴ(フォルラン)に追いついたね」と笑顔。「2けた得点は目標にしていたけど、それで止まるつもりはないし、これからもチームが勝利するために得点を増やしていきたい」と意気込んでいた。

 試合は後半アディショナルタイムにセットプレーからポストに当たった跳ね返りを詰められて1点を返されたが、攻撃面で持ち味を発揮してC大阪が勝利。8月15日の第29節FC岐阜戦、同23日の第30節大分トリニータ戦で勝利しながら、天皇杯でFC大阪にジャイアントキリングを許していただけに、田代は「ちょっと間が空いちゃったんで、あんまり3連勝という感じはしないですけど」と話したが、リーグ戦で白星を重ねたことに違いはない。「残り11試合は最後まで混戦だと思うけど、最後までチームに貢献できるようにやっていきたいし、連勝を続けていきたい」と続け、気持ちを新たにしていた。

 次節はアウェーで首位の大宮アルディージャと対戦。田代が「次は本当に大切な試合」としたように、自動昇格圏の2位以内を目指して戦うC大阪にとっては、連勝して迎える大きなヤマ場だ。右サイドでチャンスを作った関口は「こんな時期になって3連勝が初めてというチームは、普通だったら上位にいない。もっと一試合一試合を厳しくやらなければいけなかったのかな」と自らを律しながら、「それでも2位と勝ち点3差なのは運もある。この運をムダにしないように、しっかりと自動昇格を勝ち取って昇格したい」と先を見据えていた。

 猛暑が落ち着き、涼しくなってきたことで攻撃陣が冷静な判断を下すことができ、各選手が持つ個人技を発揮できているようになってきた部分も大きい。J2ではそれぞれの能力が突出しているのは明らか。それをチームとしてどう機能させていくかがカギを握る。勝負の秋へ──。残り11試合、C大阪がJ1復帰に向けてラストスパートを仕掛ける。

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