新潟戦での活躍が期待されるアデミウソン [写真]=Getty Images
■横浜F・マリノス 前節の勝利が浮上のきっかけとなるか
前節の名古屋戦は、ほぼ即席だった「3-4-3」システムのミラーゲームがハマって、2-0で快勝。連敗を2でストップした。今後のオプションという点でも、個々の役割がはっきりした3バックが機能した意味は大きい。フォーメーション変更の理由の一番目に「何かを変えたかった」と語ったエリク・モンバエルツ監督の思惑通り、キャプテンマークを巻く中澤佑二も「チームを前向きにさせる勝利」と感じている。この勝利が上位浮上へのきっかけとなるか。
ただし、台所事情は苦しい。公式戦復帰したばかりのトップ下、中村俊輔が3日に右太もも肉離れで全治3週間と診断されたことをクラブは発表。1トップのラフィーニャも5日の練習で負傷し、再び攻撃の軸となるべき2人を失ってしまった。そればかりか、好調だった伊藤翔、矢島卓郎のFW陣も相次いで離脱。ファビオ、中町公祐の出場停止リーチも不安の種となっている。
そんな中、獅子奮迅の活躍を期待したいのが、ここ4試合で2ゴール1アシストと上昇気配を示すアデミウソンだ。連戦の最後が移動負担のないホームであることはプラス材料。前節、右サイドを鋭く突破してアデミウソンの先制ゴールをアシストした齋藤学も、体は良く動いている。新潟とは直近5試合のうち、3試合がスコアレス。今季は低迷している相手だが、油断せず臨んで勝ち点3を奪いたい。(totoONE編集部)
■横浜FM予想スタメン
4-2-3-1
GK
榎本哲也
DF
小林祐三
中澤佑二
ファビオ
下平匠
MF
中町公祐
三門雄大
兵藤慎剛
喜田拓也
齋藤学
FW
アデミウソン
■アルビレックス新潟 大黒柱レオ・シルバの復帰で悪い流れを断ち切れるか
今シーズン初めての連勝を狙った前節の山形戦は、CKから先制を許した。公式戦7試合連続でセットプレー、その流れから失点中で、何とか悪い流れを断ち切りたいものの、セットプレーは今節対戦する横浜FMのストロングポイントでもある。チームの修正能力が問われるところだ。
山形戦は、セカンドボールを押さえきれなかったことも苦戦の原因になった。連戦終盤でチーム全体の運動量が落ち、さらにレオ・シルバが出場停止とあって、中盤の構成力が低下していた印象は否めない。大黒柱のボランチが戻り、ボール奪取力、展開力をどこまで取り戻せるか。
弱みを突かれて失点し、そのまま押し切られそうになった山形戦だが、終了間際のゴールで引き分けに持ち込んだ。指宿洋史がつぶれ役となり、加藤大のラストパスを成岡翔が蹴り込んだ同点ゴールは交代3選手が絡んだもので、チームを奮い立たせ、活気づける意味のあるゴールだった。
前節の山形戦、前々節の松本戦と3-6-1の相手に対し、マークをはっきりさせるため採用した3-5-2で1勝1分けというのも好材料だ。特にウイングバックの川口尚紀、ストッパーの舞行龍ジェームズが連係する右サイドの攻撃には可能性が感じられた。
4-4-2、3-5-2のどちらも考えられる今節は、山形戦前日の非公開練習で足を負傷したラファエル・シルバの出場が不透明。得点源が不在となれば、日本人FWによる“代役以上”の奮闘は欠かせない。(totoONE編集部)
■新潟予想スタメン
4-4-2
GK
守田達弥
DF
川口尚紀
舞行龍ジェームズ
大野和成
コルテース
MF
小泉慶
レオ・シルバ
小林裕紀
山本康裕
FW
鈴木武蔵
山崎亮平