2015.03.18

ブラジルの若き至宝アデミウソンがJリーグに送り込まれた理由とは

アデミウソン
2014年8月2日(土)。ブラジレイラォンでのサンパウロ対クリシウマ戦のアデミウソン(中央) [写真]=Friedemann Vogel/Getty Images

 ブラジルの世代別代表に選ばれ、U-21では背番号10をつける「ロマーリオの再来」アデミウソンがJリーグの舞台にデビューした。

 しなやかなボールタッチと素早い反転、短い振り幅からのシュートを期待したが、今回はコンディション不足の為か、ゲームでの存在は残念ながら空気のようであった。

 ブラジルのサッカーと違う、早い詰めで寄せてくる日本のサッカーにとまどいを感じたようだ、しかし本来アデミウソンは、プレイテンポの早いゲームの方が向いているのではないだろうか。おそらく次戦以降対応してくるだろう。

 それにしても、アデミウソンはJリーグに迎えられた外国人選手の中では、特別なケースといえるだろう。

 欧州や南米の選手を中心とした場合のJリーグのチーム作りを見ていると、ふたつの手法が一般的のようだ。

 ひとつは、ジーコ、リネカー、ストイコビッチなど世界の舞台で活躍した選手、最近ではセレッソのフォルランなど、ビッグネームを核にチームを構成する手法。いまひとつは、世界の舞台での活躍はまだ無く、現役代表でもないけれど、南米や欧州の主要リーグで確固たるボジションを獲得している選手や、世代別代表には選ばれてはないが、高いレベルのリーグで揉まれた有望な若手をチームの核に起用する手法だ。

 アデミウソンがJリーグに迎えられた理由についても、さまざまな憶測が飛び交っている。

 たとえば、マリノスとパートナーシップ協定を結んでいるマンチェスター・シティーの他、ビッククラブへの流失阻止という思惑もそのひとつ。一説によると、レアルマドリーが関心を示していたという話もある。

 現在、サンパウロFCのフォワード層が厚いというのも理由のひとつに挙げられている。

 元代表ルイス・ファビアーノ、同じく元代表アレシャンドレ・パト、2009年FIFA U-20 ワールドカップで4ゴールを挙げブラジルを準優勝に導いたカルデックなど、蒼々たるメンバーが活躍する中で、サンパウロFCのムリシィ・ラマーリョ監督にとってアデミウソンは構想外となっていた、というのがその説の根拠だ。

 真偽のほどは定かではないが、いずれにせよ、さまざまな好(?)条件が揃い、アデミウソンのJリーグ入りが実現したということはできるだろう。

 とはいえ、ブラジル各世代の代表に選ばれ、しかも背番号10番をつける選手。これからのブラジル代表を支える選手になる可能性を秘めた21歳だ。

 名門チームからの移籍であり、彼には通過点であることも、本人は十分に知っているだろう。今年の活躍次第では、マンチェスター・シティへの移籍の可能性もあるとなれば、当然モチベーションも高いはず。

 この様な背景を抱えたブラジルのサッカー選手がJリーグの舞台に立つ事は初めてではなかろうか。アデミウソンの活躍への期待は高まるばかりだ。サッカーの神様からのJリーグへの贈りものを、心から祝福したい。

 アデミウソンの出場する試合のテレビ放送予定は下記。

ナビスコ杯 仙台 VS 横浜FM
3月18日(水)19:30
スカチャン2(スカパー!CS801/スカパー!プレミアムサービスCh581)

J1第3節 横浜FM VS 鳥栖
TBSチャンネル1(スカパー!CS296/スカパー!プレミアムサービスCh616)

(記事/MEGA BRASIL、文/石原聖士)

欧州リーグ順位表

マンチェスター・C
49pt
マンチェスター・U
38pt
チェルシー
35pt
欧州順位をもっと見る
バイエルン
38pt
シャルケ
29pt
ライプツィヒ
28pt
欧州順位をもっと見る
バルセロナ
39pt
バレンシア
34pt
アトレティコ・マドリード
33pt
欧州順位をもっと見る
インテル
40pt
ナポリ
39pt
ユヴェントス
38pt
欧州順位をもっと見る

Jリーグ順位表

川崎F
72pt
鹿島アントラーズ
72pt
C大阪
63pt
Jリーグ順位をもっと見る
湘南
83pt
長崎
80pt
名古屋
75pt
Jリーグ順位をもっと見る
秋田
61pt
栃木
60pt
沼津
59pt
Jリーグ順位をもっと見る