2014.11.21

42戦で27得点18アシスト…1部昇格の神奈川大FW伊東純也、甲府加入後も「得点に絡む」

伊東純也
甲府入りが内定している神奈川大FW伊東純也(中央) [写真]=内藤悠史

 16日に行われた関東大学サッカーリーグ閉会式。味の素フィールド西が丘のピッチに並んだ全24チームの選手たちの前で、神奈川大学FW伊東純也(4年・逗葉高校出身)は2種類の個人表彰を受けた。2部リーグのベストイレブン選出とアシスト王受賞。2部降格2年目での1部復帰に大きく貢献した背番号10だったが、そこに笑顔はなかった。

「優勝を目指していたけど、2位という結果だったので。最低限、1部に昇格できたのは良かったですけど、2位に終わったのは悔しいです。“最低でも昇格”ということ(目標)は自分たちの代の中にありました。でも優勝を目指していたので、2位での昇格はかなり悔しいです」

 神奈川大は前期日程を終えた時点では首位に立っていたが、最終的には2位でフィニッシュ。伊東は「悔しい」と繰り返した。15日に行われた最終節では第1試合で法政大が勝利を収め、優勝を決定。そして迎えた第2試合、開始前時点で3位だった神奈川大は同2位の関東学院大との直接対決を2-0で制し、1部昇格を決めた。優勝の可能性が消滅した直後の大一番。先制点を決めたのは伊東だった。「昇格は絶対だと思っていた。第1試合で法政大が優勝を決めましたけど、自分たちは勝って昇格を決めて後輩たちにつなげたいと思っていたので。勝てて良かったです」と、悔しさを滲ませつつも安堵の表情を見せた。

 3年時の昨季、2部リーグで20試合に出場して17得点を記録。得点王に輝いた。「昨季よりも多くの得点を取ろうと思っていた」今季は10得点だったが、12ものアシストを記録した。「得点に絡む機会を増やすことができたのは良かった」と、伊東は手応えを語る。この2シーズン通算では、42試合出場で27得点18アシスト。毎試合、1得点以上に絡んでいた計算になる。

「自分は1年生の時から試合に出ることができた。たくさん成長できて、Jリーグに行けるのも大学での4年間があったからです」。1部昇格という置き土産を残して、伊東はプロの舞台へ進む。ヴァンフォーレ甲府への加入が内定し、今季は既に特別指定選手として登録されている。

 新たなステージでの展望を問うと「大学でやってきたこと、得点に絡む動きやシュート、アシストをJリーグでもできるようにしたい」との答えが返ってきた。「持ち味はスピードに乗ったドリブルや積極的なシュート。それをJリーグでもできればいい。(甲府は)縦に速い攻撃なので、自分の特長は活かせると思う」と、山梨中銀スタジアムでの自身のプレーをしっかりとイメージできている。

「練習からしっかり特長を出してアピールして、試合に出場したい。年齢が近い選手も多いけど、負けないように頑張りたい」。そう語っていた伊東だが、プロとしてのキャリアは思ったよりも早く、大学卒業前に始まるかもしれない。19日から甲府の練習に合流(クラブ公式ツイッターにて発表)し、J1残り3試合に臨むチームの一員として汗を流しているのである。

 甲府は現在13位。J2降格圏内の16位・大宮アルディージャとの勝ち点差は4で、まだJ1残留を確定できていない。緊張感が漂う中での練習参加はそれだけでも貴重な経験になるだろうが、リーグワースト2位の25得点にとどまるチームにあって、伊東のスピードが必要とされる可能性は十分にある。まずは22日の第32節、ホームでのサンフレッチェ広島戦。出場なるか、注目だ。

(取材・文=内藤悠史)

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