2016.03.11

JFAが新体制を発表…副会長に岡田武史氏、技術委員長に西野朗氏の就任が内定

田嶋幸三
次期日本サッカー協会会長に内定している田嶋幸三氏 [写真]=田丸英生
共同通信社運動部

 公益財団法人日本サッカー協会(JFA)は10日、田嶋幸三副会長が新会長となる次期体制の役員候補者を発表し、目玉人事として元日本代表監督の岡田武史氏が副会長に、アトランタ・オリンピック代表を率いた西野朗氏が技術委員長に就任することが内定した。東京都内のJFAハウスで午前中に開かれた第3回役員等推薦委員会で固まった28人の理事予定者を、午後に行われた2016年度第3回理事会で承認。今月27日の評議員会を経て正式に発足する。田嶋氏は「最強のチームができたと思っている。日本サッカーを本気で変えていきたい。それに賛同してくれる人たちがチームとして集まったと確信している」と抱負を語った。

 59歳の岡田氏は監督として二度のワールドカップ(1998年フランス大会、2010年南アフリカ大会)で日本代表を指揮し、Jリーグでも横浜F・マリノスを連覇(2003、2004年)に導いた輝かしい実績を持つ。現在は四国リーグのFC今治でオーナーを務めており、非常勤で“ナンバー2”の座に就く。選手時代に古河電工で同僚だった田嶋氏は「今治でやっていることは壮大なトライ。それを成功させることは今治だけでなく、日本の多くの市町村に影響するものだと思う。(JFAの)副会長としては会議に出るのみになるケースもあるが、自分としては彼が一番相談しやすい人物でもあるので、二人で話す時間も取っていきたい」と絶大な信頼を寄せる。

 技術委員長としてJFAの新理事となる西野氏は、1996年アトランタ五輪でブラジルを1-0で破った“マイアミの奇跡”を起こしたことで知られる。ガンバ大阪の監督としてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)、J1、天皇杯、ヤマザキナビスコカップの主要4タイトルをすべて獲得し、4クラブで歴代最多のJ1通算270勝を挙げている。60歳の西野氏より二つ年下の田嶋氏は「選手時代から本当にかわいがってもらったし、様々なところで一緒に仕事をさせていただいた。特に(西野氏が)U-20日本代表監督時代や、アトランタ五輪に出るぞという時にスカウティング等をしながらサポートしてきた」と述懐する。監督としての長いキャリアで培った経験に期待し「代表チームやプロチームのサポートにどういうものが必要かを十分理解している方。協力していただけると言っていただき、一番うれしかった」と話した。

 現在の技術委員会は、霜田正浩(強化担当)と山口隆文(育成/指導者養成担当)と二人の委員長がおり、今後は西野氏が統括する立場に立つ。霜田、山口両氏の肩書は変わる予定だが、田嶋氏は「役割は一切変わらない。それは西野さんも、(日本代表の)ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も了解している」と説明する。また、技術委員会の改編についても「もともと霜田技術委員長も、その上に来る人を探していたのは事実。そのリストに西野さんがいたことも聞いている」と、“田嶋体制”になる前から検討されていたことを明かした。

 1月の会長選挙で田嶋氏との一騎打ちに敗れた原博実氏は、選挙後にJFA専務理事からJリーグ副チェアマンに転身しており、今回はJリーグから選出される枠で常務理事になる。副会長は現職の村井満氏(Jリーグチェアマン)と馬渕明子氏(国立西洋美術館館長)が留任し、岡田武史氏に加えて47都道府県協会から4人目を選出する方針。また、今後は女性理事も1人追加して最終的に30人体制になる見通し。特任理事は廃止され、新設された事務総長には電通顧問の岩上和道氏が選出された。

 他の常設委員会の顔触れも変わり、審判委員長は上川徹氏に代わって小川佳実氏が就く。女子委員長は野田朱美氏が退任し、アジアサッカー連盟(AFC)女子委員も務める今井純子副委員長が昇格。フットサル/ビーチ委員長には現職理事の北澤豪氏が任命された。北澤氏はJリーグ開幕前の1989年にオランダで開催された第1回FIFAフットサルワールドカップ(当時は世界選手権)に、本田技研のメンバーで編成された日本代表の一員として出場した意外な経歴を持ち、現在はFリーグCOO補佐を務める。

 今年は男子のU-23日本代表が1月のU-23アジア選手権を制してリオデジャネイロ五輪の切符をつかんだ一方、なでしこジャパンは4大会ぶりに五輪への道を閉ざされ、フットサル日本代表も4大会ぶりにワールドカップの出場権を逃した。田嶋氏は「フットサル、女子と残念な結果になってしまった。そういう意味では本当にやりがいのある時で、本気で日本のサッカーを変えていきたいと思っている。岡田監督や西野さんと話す時、彼らは『チームを作る時は本気じゃなきゃ作れない』と常々言っていた。いろいろなポジションの人たちをここに集め、それをまとめられるかは私に懸かっている。覚悟を持って人材を集めたし、私に大きな責任があることも自覚している」と、改革への強い決意をにじませた。

文=田丸英生(共同通信社)

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