1点差に詰め寄る得点を挙げた武藤雄樹 [写真]=ChinaFotoPress via Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第3節が16日に行われ、広州恒大(中国)と浦和レッズが対戦した。
9シーズンぶりのアジア制覇を目指す浦和は、ホームで迎えた初戦のシドニーFC(オーストラリア)戦を2-0で勝利したが、敵地での浦項スティーラーズ(韓国)には0-1で惜敗。1勝1敗でグループHの2位につけている。対する広州恒大は、昨シーズンのアジア王者。しかしながら、ここまで1分け1敗の勝ち点1で同組4位に低迷している。
浦和は12日に行われた2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第3節のアビスパ福岡戦からは先発メンバー3名を入れ替えた。FWズラタン、MF宇賀神友弥、MF青木拓矢がスタメンに名を連ねている。広州恒大は、今冬にアトレティコ・マドリードから加入したコロンビア代表FWジャクソン・マルティネス、ブラジル代表MFパウリーニョらが先発メンバーに入った。
立ち上がり最初にシュートを放ったのは浦和。2分、右サイドで得たFKを柏木陽介が梅崎司につなぐと、右足でクロスを入れる。エリア内中央でズラタンが頭で合わせたが、枠を捉えることができない。
広州恒大に決定機が訪れる。6分、左CKからクロスを入れると、エリア内中央でバイ・ホウがズラタンに倒され、PKを獲得。キッカーのリカルド・グラルがゴール右に冷静に流し込み、広州恒大が先制に成功する。
攻める広州恒大は14分、J・マルティネスがエリア内左に抜け出すと、右足のアウトサイドで中央に折り返す。リカルド・グラルがうまく反転すると、右足でGK西川周作の股間を通し、追加点を挙げる。
さらに28分、パウリーニョのスルーパスでJ・マルティネスが右サイドを抜け出す。中央にドリブルを仕掛け、相手DFをかわして左足でミドルシュートを打ったが、ゴール上に外れた。
防戦一方だった浦和が30分に1点を取り返す。右CKを柏木が左足でクロス。GKゾン・チョンが弾き損ねると、武藤雄樹が右足で押し込んだ。
35分にも浦和がチャンスを作る。中央で得たFKを槙野智章が右足で直接狙う。ボールはゴール左隅を捉えたが、GKゾン・チョンの好セーブに阻まれる。このまま前半は終了し、広州恒大が1点リードで折り返す。
後半立ち上がりも広州恒大が流れをつかむ。46分、左サイドのスローインから数本パスをつなぐと、リカルド・グラルがエリア外左から右足で強烈なシュートを放ったがGK西川の正面をつく。
対する浦和は51分、柏木の縦パスを右サイドの梅崎が受ける。右足で低いクロスを入れると、武藤がエリア内中央を抜け出し、右足でシュート。しかしながら、GKゾン・チョンが右手一本で弾き出す。56分にはエリア内左からズラタンが頭で落としたボールを武藤がループシュートを狙ったが、枠を捉えられない。
62分に、浦和が2枚の交代カードを切る。武藤と青木に代えて、興梠慎三と李忠成を投入する。すると66分、右サイドから森脇良太が右足でクロス。ファーサイドでフリーになっていた興梠がヘディングシュートを放ったが、惜しくもゴール右に逸れた。
86分には広州恒大が決定機。左CKからのクロスにエリア内中央でJ・マルティネスが合わせたが、ゴール上に外れた。
試合終了間際の89分についに浦和が同点に追いつく。柏木からのスルーパスに槙野が左サイドに抜け出して右足で中央に折り返す。エリア内中央でズラタンが落とすと、興梠が右足で豪快なシュートをゴール左に突き刺した。
試合はこのまま2-2で終了。浦和は敵地で貴重な勝ち点1を獲得した。対する広州恒大は3戦勝ちなしで、グループHの最下位となっている。
4月5日に行われる第4節で、浦和はホームで広州恒大と対戦する。
【得点者】
1-0 6分 リカルド・グラル(PK)(広州恒大)
2-0 14分 リカルド・グラル(広州恒大)
2-1 30分 武藤雄樹(浦和)
2-2 89分 興梠慎三(浦和)
By サッカーキング編集部
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