2016.05.12

全国のサッカーファミリーから熊本へのエール…U-23日本代表戦に招待

サッカー総合情報サイト

 先の震災で被災した熊本の子どもたちが、5月11日に佐賀県鳥栖にあるベストアメニティスタジアムで行われたU-23日本代表の試合に、サッカーサポーターの力により招待された。

 2011年より被災地支援を継続している日本代表サポーターちょんまげ隊長ツンさんが語り部として220回以上行ってきた「被災地報告会」を、2015年に熊本のスポーツ少年団「太陽スポーツクラブ熊本」の子どもたちやコーチに向けて行った縁があった。熊本地震の翌日にコーチへ「代表戦をみんなで観に行きませんか?」と打診し招待に至った。

 太陽スポーツクラブ熊本100名、そしてこの企画を聞いたロービジョンフットサル日本代表キャプテンの岩田朋之選手が、当人と縁のあるサッカー少年団エスパシオ熊本の45名、両チームのコーチと合わせて165名招待。

 その背景には、横浜や愛媛で、元女子選手やサッカーサポーターが主催したチャリティフットサルで集まった募金、さらに2011年東日本大震災で被災した石巻や福島・南相馬の子ども達が「何かできることはないか」という思いが詰まった募金により実現することができた。

黒木 翠都くん(中3:エスパシオ熊本)
――参考になるプレーはあったか。
「自分と同じポジションである、浅野選手の裏に抜けるスピードが早く、勉強になった」

原田 歩武くん(小6:太陽スポーツクラブ熊本)
――どういうプレーが印象に残ったか。
「植田選手の勇気をつけてくれるような身体を張ったプレーが印象に残った」

――今回の観戦招待について一言。
「震災で辛い時があって、いろいろな苦労もあった。今日の思い出をきっかけに復興に向けて頑張っていきたい」

田中 舜也くん(中3:太陽スポーツクラブ熊本)
――試合の感想。
「テレビで観るより迫力があって、とても勇気づけられた」

――今回の観戦招待について一言。
「熊本地震があって、辛い思いをしているが、このような招待を受けて自分も頑張っていかなければと思った」

――サッカーでの目標は?
「観ている方を勇気づけられる選手になりたい」

――どういうプレーが印象に残ったか。
「植田選手が競り合った後、血を流しながらプレーをしているのを観てタフだなと感じた」

下小牧 正登コーチ(太陽スポーツクラブ熊本)
ツンさんと会ったのは一年前で、縁があって熊本で報告会をしてもらったのがきっかけだった。その時、震災のすごさを知り防災のことをしていかなければいけないなと思った矢先、自分たちが被災者となって、準備の大切さを痛感した。

震災の翌日にツンさんから連絡があって、手を差し伸べていただいたことで今回の観戦招待に至った。ようやく昨日(5/11)から学校が始まったが、まだ家が全壊の子もいて、このような機会を与えてもらって感謝してもしきれない。

今はまだ練習も平日はできず、週末に熊本市外まで出て練習試合をしたり不自由というか日常はまだ戻ってきていないが、笑顔になるきっかけをもらった。この笑顔を家に持って帰ってお父さんお母さん・家族に伝えてもらって、みんなが笑顔になれば意味のある時間になるのではと思う。

熊本で支援をいただいている事に対して何か伝えられるかと思ってありがとうという気持ちを込めて横断幕を作ってきましたが、試合後、サポーターから沸き起こった「頑張れ熊本」コールは泣けてきましたね。やっぱりサッカーっていいものですね。


ちょんまげ隊長ツンさん
この招待を聞いたサガン鳥栖サポーターは全員分のおにぎりを作ったりスタジアムでアテンドしたり、アビスパ福岡サポーターはマイクロバスを用意したり、全国のサッカーファミリーに支えられていると実感しました。ありがとうございます。

試合に勝ち、子ども達は笑顔になり、素敵な企画だったなと思ったのも束の間、鳥栖のスタジアムから熊本の益城町まで送り届けたときの町の被災した姿に、子どもたちは明日からまた日常に戻っていくのかと思うと胸が苦しくなりました。熊本ではGW明けからまだボランティアの数が少なくなり、復興まで時間がかかると思います。観光客が激減している地域もあると聞きます。この記事を読んでくださった皆様は、是非熊本や大分に足を運んでいただければと思います。

文・北川 健次郎 写真・井上 敬文

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