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元徳島のドゥンビアがローマへ…日本経由で欧州に羽ばたいた元Jリーガー外国人選手は?

2015.02.21

Jリーグを経由して欧州に羽ばたいた選手は? [写真]=Getty Images

 15日、1月の移籍マーケットでCSKAモスクワからローマに加入したコートジボワール代表FWセイドゥ・ドゥンビアがセリエAデビューを果たした。

 現在27歳のドゥンビアは母国で活躍すると2006年から柏レイソルに在籍し、2008年にはJ2徳島ヴォルティスでプレーした日本でも馴染みのある選手だ。2008年夏にスイスのヤングボーイズへと活躍の場を移したドゥンビアは2度のリーグ得点王を獲得するなど才能が開花。2010年1月にCSKAモスクワへと移籍すると、エースとして2度の得点王と1度の年間MVPに輝いている。


 極東の2部クラブから、欧州4大リーグのトップクラブにステップアップを果たした苦労人ドゥンビア。これまでJリーグには数多くの外国人選手が来日したが、Jリーグを経由して欧州に羽ばたいた選手といえば、京都パープルサンガからPSVを経てマンチェスター・Uに移籍したパク・チソン、東京ヴェルディで大きなインパクトを残したフッキが代表的といえる。そこで、今回は「J経由→欧州行き」という異色のキャリアを歩んだ選手を振り返っていきたい。

■ノ・ジョンユン(71年3月28日生/元韓国代表/MF)
主なJ所属クラブ:広島(93~97)

主な欧州所属クラブ:NACブレダ(97~99)
韓国人Jリーガーのパイオニア的存在。5シーズンプレーした広島では2年連続二けた得点を記録するなど、主力として活躍。97年に念願だった渡欧を果たすも、オランダ・エールディヴィジではけがもあり、2シーズンで25試合1得点と実力を発揮できなかった。

■マルシオ・アモローゾ(74年7月5日生まれ/元ブラジル代表/FW)
主なJ所属クラブ:V川崎(92~93)

主な欧州所属クラブ:ウディネーゼ(96~99)、パルマ(99~00)、ドルトムント(01~04)、ミラン(06)
18歳でヴェルディ川崎に加入するもサテライト暮らしでJリーグデビューは叶わず。ブラジル帰国後に才能が開花。ウディネーゼでセリエA得点王に輝き、ドルトムントでもブンデスリーガ得点王を獲得するなど、欧州屈指のストライカーとして名を馳せた。

■ジャウミーニャ(70年12月9日生/元ブラジル代表/MF)
主なJ所属クラブ:清水(94)

主な欧州所属クラブ:デポルティーボ(97~04)
清水にはわずか3カ月の期限付き移籍で加入し、Jリーグ通算11試合4得点という数字を残して母国に帰国。3年後にスペインに渡り、デポルティーボで99-00シーズンにリーガ制覇を達成するなど、「スーペル・デポル」の一翼を担った。

■アントニオ・カルロス・ザーゴ(69年5月18日生/元ブラジル代表/DF)
主なJ所属クラブ:柏(96~97)

主な欧州所属クラブ:ローマ(97~02)、ベジクタシュ(02~04)
センターバックながら攻撃を好むプレースタイルを武器に柏で主力を担ったが、実働1シーズンで帰国。コリンチャンスで短期間プレーした後にローマに加入すると「ザーゴ」の登録名で活躍し、中田英寿とともにJ出身ジョカトーレとしてスクデット獲得に貢献した。

レオナルド(69年9月5日生/元ブラジル代表/MF)
主なJ所属クラブ:鹿島(94~96)

主な欧州所属クラブ:バレンシア(91~93)、パリ・サンジェルマン(96~98)、ミラン(97~01、02~03)
鹿島加入前にすでにスペインのバレンシアでプレー経験があり、ブラジル代表として94年アメリカW杯に出場した一線級の選手だったがジーコの誘いで来日。厳密にはJリーグ経由で欧州にステップアップした選手ではないが、鹿島退団後のミランでの活躍は印象的だった。

■パトリック・エムボマ(70年11月15日生/元カメルーン代表/FW)
主なJ所属クラブ:G大阪(97~98)

主な欧州所属クラブ:カリアリ(98~00)、パルマ(00~02)、サンダーランド(02)
リーグ・アンでは芽が出ず、97年にG大阪に加入。1年目で28試合25ゴールでJリーグ得点王に輝くなど、“浪速の黒豹”という愛称とともに大きなインパクトを残した。翌シーズンの途中でセリエAのカリアリに移籍し、2シーズンで15ゴールを記録したが、パルマやサンダーランドでは不発だった。

■ティンガ(78年1月13日生/元ブラジル代表/MF)
主なJ所属クラブ:川崎(99)

主な欧州所属クラブ:ドルトムント(06~10)
グレミオからのレンタルで当時J2だった川崎に加わり、J1昇格に貢献。03年に移籍したポルトガルのスポルティングでは結果を残せなかったが、06年に加入したドルトムントでは4シーズンでリーグ戦98試合9ゴールと主力として活躍した。

■パク・チソン(81年2月25日生/元韓国代表/MF)
主なJ所属クラブ:京都(00~03)

主な欧州所属クラブ:PSV(02~05、13~14)、マンチェスター・U(05~12)、QPR(12~13)
PSVではヒディンク監督の下、不動の主力として2度のリーグ制覇を達成し、CLでは準決勝に進出。その活躍が認められてマンチェスター・Uへ引き抜かれると4度のプレミアリーグ優勝とCL制覇を成し遂げるなど、アジア最高の選手としてサッカー史に名を残した。

■ドゥドゥ・セアレンセ(83年4月15日生/元ブラジル代表/MF)
主なJ所属クラブ:柏(04)

主な欧州所属クラブ:レンヌ(04~05)、CSKAモスクワ(05~07)、オリンピアコス(08~11)
03年のワールドユースで活躍し、鳴り物入りで柏に加入。しかし、Jリーグに適応できずわずか11試合の出場でフランスのレンヌにレンタル移籍した。CSKAモスクワとオリンピアコスではともに主力としてリーグ制覇を達成。CLでもプレーしている。

■フッキ(86年7月25日生/ブラジル代表/FW)
主なJ所属クラブ:川崎(05,08)、札幌(06)、東京V(07,08)

主な欧州所属クラブ:ポルト(08~13)、ゼニト(13~)
J2の札幌と東京Vで驚異的な得点力を見せて08年にポルトへ移籍。ポルトガルでは得点王1度、リーグ年間最優秀選手に2度輝き、欧州でも注目される選手となる。ビッグクラブへの移籍が噂されたが、2012年夏に約50億円という破格の移籍金でゼニトに加入した。

パク・チュホ(87年1月16日生/韓国代表/DF)
主なJ所属クラブ:水戸(08)、鹿島(09)、磐田(10~11)

主な欧州所属クラブ:バーゼル(11~13)、マインツ(13~14)
「J2→J1→欧州」とステップアップを果たし、2011年にスイスのバーゼルに加入。2シーズン主力としてプレーすると2013-14シーズンにはブンデスリーガに活躍の場を移す。マインツでは岡崎慎司との“アジア・コンビ”を形成して主軸を担う。

セイドゥ・ドゥンビア(87年12月31日生/コートジボワール代表/FW)
主なJ所属クラブ:柏(06~07)、徳島(08)

主な欧州所属クラブ:ヤングボーイズ(08~10)、CSKAモスクワ(10~15)、ローマ(15~)
徳島では7得点を記録したがJ2ゆえにさほど注目されずに翌年に渡欧。スイスのヤングボーイズでは2年間で50得点と才能が一気に開花。CSKAモスクワでも得点王と年間MVPに輝くなど、目覚ましい活躍を見せて今冬にローマへ移籍を果たした。

キム・ボギョン(89年10月6日生/韓国代表/MF)
主なJ所属クラブ:大分(10)、C大阪(11~12)

主な欧州所属クラブ:カーディフ(13~15)、ウィガン(15~)
C大阪では清武(ハノーファー)や乾(フランクフルト)らとともにプレー。2012年夏に英2部のカーディフへ移籍すると1年目で主力として活躍し、プレミア昇格に貢献した。再び2部に降格した今シーズンは、出場機会に恵まれず今冬にウィガンへ移籍した。

キム・ジンス(92年6月13日生/韓国代表/DF)
主なJ所属クラブ:新潟(12~14)

主な欧州所属クラブ:ホッフェンハイム(14~15)
新潟で3シーズン主力として活躍し、負傷で辞退したブラジルW杯後にドイツのホッフェンハイムに4年契約で移籍。今シーズン、序盤はけがなどで出場機会を得られなかったが、昨年末からは左サイドバックのレギュラーに定着している。

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