2018.06.04

18歳ナスリ選手、初の海外大会でeW杯切符と“世界4強”入り「十分過ぎますね」

ナスリ選手
ベスト4進出を果たしたナスリ選手
Kota Minato

 オランダの首都アムステルダムで開催されている「EA SPORTS FIFA 18 グローバルシリーズプレーオフ」のPS4部門は6月3日、決勝トーナメント2回戦以降の“優勝決定戦”を行った。

 ナスリ選手は2日目に3連勝でベスト16入りとFIFA eワールドカップ出場を決めた。3日目の初戦は、スウェーデンが誇る強豪Hashtag Boras選手と対戦。ファーストレグの前半は相手に押されてチャンスを作れず、36分には完璧に崩されて先制点を許してしまう。それでも、「試合前にフレンドリーマッチをした時と、(試合の)重さが違ったので、調子を戻すまでに時間がかかりました」と徐々にエンジンがかかる。

 後半に入ってペースをつかむと、50分、71分に得点を重ねて逆転に成功。リードを得たことで逆に「緊張した」と言うが、さらに1点を加えて3-2で先勝した。セカンドレグは前半の得点で相手の出鼻を挫き、試合を完全に支配。後半に決定的な追加点を挙げると、「ボールを回して試合を終わらそうと思った」とフォーメーションを変更。「もうこれ以上点を取れないと思って、選手も疲れていたので、ボールを回しやすいフォーメーションにしました」。守備的にしたことで、相手の反撃も受けたが、失点は1点のみに抑え、2戦合計5-3で破りベスト8に駒を進めた。

 その後も快進撃は止まらなかった。準々決勝の相手は、ベスト16でMoAubameyang選手(ドイツ)を相手にスーパーボレーを決めて勢いに乗る“ドイツ王者”のTheStrxnger選手。ただ、ナスリ選手は「相性がいいと思っていました」と自信があったようだ。「相手の動きがわかりやすかったです。あと、もう負けてもいいと思っていたので、リラックスしてできました」。ファーストレグは前半から攻防を繰り広げ、40分に先制して折り返すと、後半にオウンゴールを献上したものの、しっかりと勝ち越して2-1で制した。セカンドレグは前半にお互いが1点ずつ挙げると、後半はビッグセーブの応酬もあり、そのまま終了。手堅く2戦合計3-2で勝利し、無名だった日本人選手がいきなりトップ4に名を連ね、世界を驚かせた。

ナスリ選手

大会前に無名の新人だったナスリ選手だが、今大会で世界を驚かせることとなった

 迎えた準決勝は、レヴァークーゼンに所属するM4RV(ドイツ)と熱い試合を繰り広げた。ファーストレグで開始10分に先制点を奪われると、その後も主導権を奪い返せないまま、まさかの3失点で0-4。セカンドレグの序盤に1点を返してやっと笑顔を見せたものの、前半終了間際の失点で再び4点差となった。解説者も「“ジャパニーズ・ドリーム”の終焉だ!」と叫んだが、ナスリ選手の落ち着きは相変わらずだった。「4点差も3点差も、とくに変わらなかったです」。ただ、世界大会でかっこ悪い姿は見せられない。「配信されている試合でボコボコにされたくないと思っていました」。そんな思いが力につながる。

 後半の立ち上がり、相手DFをかわす華麗なテクニックを、いきなりゴールに結びつけ、カムバックへの期待と歓声を誘う。「観客の雰囲気とかシンプルに楽しかったですね。僕は失うものはなかったので」と余裕も出てきて、その後2ゴールで1点差に迫る圧巻の追い上げを見せたが、82分に痛恨の失点。87分に粘りの追撃弾を決めたが、あと1点が遠く、2戦合計5-6で敗れ、惜しくも決勝には届かなかった。

 自身初の海外での大会は、eW杯出場権の獲得とベスト4という好成績で幕を閉じた。「十分過ぎますね」とかみしめるように語り、この3日間の戦いを心に刻んだ。もっとも印象的だったのは、1日目ラウンド4で当たったNicolas99FC選手(アルゼンチン)との試合だという。最終的に圧倒的な力で今大会の優勝を飾った相手に「本当に何もできないと思った」。それと同時に収穫もあった。「守備の仕方とかを真似しました。(今大会の)最初に比べたら良くなったと思います」。

 次の世界大会まで約2カ月。8月にイギリスの首都ロンドンで行われるeW杯のイメージは「今はまだないです」と言うが、それでも世界相手に戦う欲は増してきた。「また、こういう大会に出たいです」。初めて世界を経験したナスリ選手の新たな挑戦が始まった。

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