【前編】「サッカーの魅力を伝えていく。それが一番の魅力であり、難しさ」 を読む
サッカーを始め“スポーツ界の即戦力”を育てることに尽力する東京スポーツ・レクリエーション専門学校(TSR)。そこでサッカープロコーチ育成プログラムを担当する、講師2人にオランダ流の育成メソッドを語ってもらった。

来年度からオランダの指導者養成メソッドを取り入れるそうですが、そのメリットとは?
和賀 世界には様々なサッカースタイルがあります。その中でオランダのメソッドは幼い年代の子供たちでも理解できるようにしっかりと整理されているんです。そして、その考え方が日本人にも理解しやすい内容になっている。最初は4対4のトレーニングから始めて、それをサッカーのベースとして理解していきます。そこから段階的にレベルを上げて、ゆくゆくは11人制につなげていく。細かい部分まで整理されているので、若い学生さんたちでも理解が深まりやすいと思います。
それが日本の目指すサッカーにつながるということですか?
平野 補足すると、今、和賀コーチが話した技術的な部分だけでなく、戦術的な部分も理解しやすくなっている点がオランダのメソッドのポイントだと考えています。4対4というのはサッカーの基礎になる部分。つまり、ボールを持っている選手に対して、味方は3人しかいないことになります。選択肢が少ない分、やるべきことはシンプルなんです。そして、年代が上がるごとに6対6、7対7と人数を増やしていき、どんどん複雑化していく。それもしっかりと年代に合わせたトレーニングになっているので、コーチにも理解しやすいと思いますね。
幼い年代を教えることから始めていくメリットとは?
和賀 オランダのメソッドではコーチも年代別にカテゴライズして教えていくのですが、そのメリットとしては、子供たち同様、指導者にとっても大切なサッカーのベースに立ち返ることができるという点です。若年層の子供たちは当然のことながらミスしてしまうことが多いものです。それを改善するには、やはり指導者も一度基礎に戻ることが必要で、それはとても大事なことなんです。オランダ流のトレーニング方法はどれもとてもシンプルなので、「どの練習の、どの部分が、どの段階のレベルに通じるのか」ということをまずはコーチがしっかりと理解することができる。その上で子供たちに伝えていくことできるようになるんです。

来年度のカリキュラムに英会話を導入するそうですが、その意図を聞かせてください。
平野 今後、海外でプレーする選手はどんどん増えていくと思うんです。でも、コーチはと言うと、岡田武史監督が中国に行かれましたが、実際はまだまだ。選手が海外を目指すのであれば、コーチも海外のサッカーについて勉強しなければいけません。その一方でサッカーに携わっていく上で必要な専門用語はそれほど多くはない。逆に言えば、それさえ覚えれば、外国人指導者とコミュニケーションを取る際にもスムーズになるはずです。英会話をカリキュラムに取り入れようとしているのは、国際的な見聞を広げてほしいという意図があるんです。
サッカーコーチを目指す者として、スキルだけを磨いても良くないということですね。
平野 そうですね。もちろんサッカーのスキルだけではダメだと思います。カリキュラムの中にもいろいろなプログラムを用意してあって、サッカーとはまったく異なる分野で活躍されている方、例えば企業の社長さんの話を聞く講義も予定しています。第一線で活躍されている方には共通する部分がたくさんありますから。だから、学生たちにはそういう方からも多くのことを学んでほしいです。

[学科]
スポーツトレーナー科(1コース、3専攻)、サッカーコーチコース、アスレティックトレーナー専攻、パーソナルトレーナー専攻、メディカルトレーナー専攻、アスレティックトレーナー養成科、スポーツインストラクター科、スポーツビジネス科、こどもスポーツ科
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