2015.07.03

【松原渓のなでしこ現地レポート】「逆境に強いなでしこジャパンがオーストラリアに勝利!」

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文=松原渓 Text by Kei MATSUBARA
写真=ゲッティ イメージズ Photo by Getty Images

オランダ戦に勝ち、ベスト8に進出した日本は、日本時間の28日、ベスト4進出をかけてオーストラリアと対戦しました! この日の一日をレポートします♪

決勝トーナメント一回戦でオランダを破りベスト8進出を決めた翌日、なでしこジャパンは会場をバンクーバーから東に1200kmほど離れたエドモントンに移しました。エドモントンはロッキー山脈の東にある人口80万人の都市。バンクーバーに比べるとより自然が豊かな街です。広い車道の脇に、クリスマスツリーのような背の高い木が生い茂っていて、交通量も多くはありません。高い建物はないので、空が近くなったように感じます。気温はバンクーバーより高く、連日30度超え。カナダは1年間のうち9カ月間が寒い時期で、「おそらく今週が最も暑い1週間」(現地談)なんだそうです。

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会場となった「コモンウェルススタジアム」はとても美しく、見やすいスタジアムでした。ただ……なんと、客席が「黄色×緑」のオーストラリアカラーなんです。ところが、岩清水梓選手は「ドアウェイは得意だから大丈夫です(ニヤリ)」と、頼もしいコメント。暑さも、客席の色も、逆境に強いなでしこジャパンにとっては大きな問題ではありません!

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オーストラリアとは昨年5月のアジアカップ以来の対戦。今大会のオーストラリアは難しいグループを勝ち上がってきただけに勢いがあります。決勝トーナメント一回戦では優勝候補のブラジルを下しています。日本とはお互いに特長を知り尽くした相手だけに、「やりやすくもあり、やりにくくもある」と話していたのは大儀見優季選手。

客席には、オーストラリアから来たサポーターの多さが目立ちました。みんなとてもフレンドリーで、すれ違うと笑顔で「ハーイ!」の挨拶がお決まり。試合が始まればライバル同士ですが、それ以外の時は選手もサポーターも同じサッカーを愛する仲間ですね。応援スタイルは両国とも様々で、顔に国旗をペイントしたり、高い帽子に旗を挿していたりと、バラエティ豊かで楽しめました。ちなみに、オーストラリアのユニフォームは黄色と緑なので、スタンドと同系色。日本のサポーターの青いユニフォームは際立っていました。これは、意外にラッキーかも?(笑)

Australia v Japan: Quarter Final - FIFA Women's World Cup 2015

試合は午後2時にキックオフ。陽射しは高く、ピッチの照り返しもかなりのもの。しかし、なでしこジャパンはその暑さを吹き飛ばすような小気味良いパスサッカーで終始試合を支配していました。

試合前に多くの選手が注意したいと話していた右サイドのデバンナ選手には、2人以上がしっかりとコースを消し、仕事をさせません。オーストラリアの得意のカウンターから迎えたピンチは、岩清水選手が鋭い読みでスライディング!攻撃では速くて正確なパスを繋ぎながらも、隙あらば裏を狙うという、その使い分けが効いていましたね。しかし、肝心のゴールがなかなか決まらず……。ジリジリする時間が続く中、ついにドラマが訪れたのは87分。CKの場面で、相手と競り合ったボールのこぼれ球を岩清水選手が粘り……ゴール前にこぼれたボールに詰めたのは岩渕真奈選手でした!劇的なゴールで先制した日本が、その1点を大切に守りきり、ベスト4に進出~!!♪♪

Australia v Japan: Quarter Final - FIFA Women's World Cup 2015

きっと、日本のサポーターの皆さんも盛り上がっていたでしょうね♪ ニューヒロインの登場は、連覇を目指す日本に取って嬉しいニュースでもあります。スタンドでは、敗れたオーストラリアのサポーターも、健闘を称えて大きな拍手を送っていました。

多くの選手が4年前の優勝を経験している今大会のなでしこジャパン。経験という大きな武器を得て、「選手間の連携」や「勝負どころの見極め」については4年前よりもパワーアップしている手応えを、選手たち自信も得ているようです。有吉佐織選手はピンチの数が減っていることに加え「引きっぱなしにならずに、前からも行けている」と、攻撃面の手応えを話しました。

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また、キャプテンの宮間あや選手は「経験上、ベスト4からは勢いがかなり大事だと思います。じっくり入って勝てる試合ではなくなってくるので、もう一度、バージョンアップしたチームで準決勝に臨みたいです」と話していました。日本時間の7月2日朝8時キックオフ、日本は決勝進出をかけてイングランドと対戦します。準決勝は、なでしこジャパンのさらなるバージョンアップに期待しましょう!

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