2012.05.28

イタリア/屈辱と再生…“魅惑の中盤”を持つ元世界王者

 6月8日に迫ったユーロ2012の開幕。“欧州最強国決定戦”を直前に控える今、大会に懸ける列強国たちの戦いを振り返ろう。彼らを知ることで、ユーロがより面白くなる!

ユーロ2012列強国分析ファイル ITALY/イタリア

■予選成績
GROUP C 1位
8勝2分0敗
5大会連続8回目の本大会出場

“魅惑の中盤”と“悪童2トップ”がチームの命運を握る

 南アフリカ・ワールドカップでグループリーグ敗退の屈辱を味わったイタリアは、指揮官にチェザーレ・プランデッリを招いて新たなサイクル作りに着手。「世代交代」、「ポゼッションサッカーへの移行」をテーマに掲げ、予選では得点20、失点2という抜群の安定感を見せつけて本戦への切符を手にした。
 
 司令塔タイプのアンドレア・ピルロ、ダニエレ・デ・ロッシを擁する中盤は現チーム最大の強みで、リーグ制覇を成し遂げたユヴェントス勢を主体とする守備ブロックは連係に不安はない。
 
 懸念材料は、絶対的なエースが見当たらない前線だ。予選でチーム最多得点をたたき出したアントニオ・カッサーノが心臓の病から再起を果たしたものの、彼のパートナーを務めていたジュゼッペ・ロッシは4月中旬に右ひざのケガが再発して欠場が決定した。
 
 となると、注目はやはりカッサーノとマリオ・バロテッリの“悪童2トップ”。底知れない爆発力を秘めた彼らが、魅惑の中盤が創出する好機をどれだけゴールに結び付けられるかが上位進出のカギとなる。

【次ページ】“魅惑の中盤”でタクトを振るうファンタジスタにフォーカス!

 

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KEY PLAYER Andrea PIRLO/アンドレア・ピルロ

 33歳となった今もなお、イタリア代表の司令塔に君臨する戦術的キーマン。
 
 長短や強弱を利かせたパスを繰り出し、ゲームのテンポを自在に操る“リズムメーカー”としての役割を担うだけでなく、プレースキッカーとしても絶大な存在感を発揮する。
 
 昨夏に加入したユヴェントスではリーグトップの13アシストをマーク。リーグの無敗優勝に大きく貢献した。心身ともに充実するベテランは「最低でもベスト4までは進む」と、アッズーリの上位進出を約束する。

予想スタメン/基本フォーメーション 4−3−1−2

GK
ジャンルイジ・ブッフォン
 
DF
クリスチャン・マッジョ
アンドレア・バルツァッリ
ジョルジョ・キエッリーニ
フェデリコ・バルザレッティ
 
MF
ダニエレ・デ・ロッシ
アンドレア・ピルロ
クラウディオ・マルキージオ
チアゴ・モッタ
 
FW
アントニオ・カッサーノ
マリオ・バロテッリ

 ピルロを始め、数多くの技巧派をそろえる中盤が現チーム最大の強み。守備陣は、イタリア伝統の“カテナチオ”を核としたチーム作りをしていた時代と比較すれば際立った個性を持つプレーヤーは不在だが、個の力を補って余りある統率力を誇る。
 
 一方、攻撃陣は小粒感が否めないのが現状だ。バロテッリを筆頭に、”問題児”として扱われる選手も少なくなく、始まってみなければ分からないギャンブル的な要素も少なくない。
 
 ハマれば勢いに乗って突き進むだけの推進力のあるチームだけに、攻撃陣のでき具合が本大会での成績を左右しそうだ。

 

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