2014.05.21

ピンチの後に、チャンスを作る吉田あり。吉田麻也

ピンチの後に、チャンスを作る吉田あり。

センターバックというポジションは、決してミスが許されない。一瞬のミスがチームの明暗を分けてしまうのだ。イングランドプレミアリーグでセンターバックとして戦う男、吉田麻也。世界トップクラスの攻撃陣が集まるイングランドプレミアリーグでのセンターバックは重責を担う。攻めて来る選手たちの多くが各国の代表なのだ。観客の目も肥え、良いプレーには拍手喝采が送られるが、ミスや弱気なプレーには容赦なくブーイングが飛んでくる。吉田はそんな厳しい環境の中で、日々研鑽している。吉田の持ち味は、鋭い読みと冷静な判断力。頭を使って、いち早く相手の攻撃をブロックする。守備の要として周囲の味方選手たちに指示を送り、操ることも重要だ。明晰な頭脳と戦術眼が求められる。もちろんそれだけで爆発力を備えた攻撃陣を止めることは不可能だ。激しいフィジカルコンタクトも避けることはできない。ピンチの際には、捨て身のタックルにも行かなければならない。頭脳も体も心も、すべてがタフでなければ、生き残ることはできないのだ。そして吉田と言えば、注目されるのはヘディング。吉田が大柄な選手たちに体をぶつけて競り勝ち、壁のように立ちはだかるシーンが、試合中には何度も訪れる。自身のリーグ戦初得点もセットプレーでのヘディングだった。その打点の高さと強さは、攻撃にも生き、得点源にもなるのだ。さらにもうひとつ吉田のプレーで高く評価されているものがある。それは左右の足から繰り出す正確無比なキック。吉田は最終ラインから左右へ、縦へ精度の高いパスを送り、攻撃の起点となる。相手チームにとっては恐い存在なのだ。その吉田が履くスパイクは“イグニタス3”。キックに特化して開発したこのスパイクは、正確なキックに威力を発揮する。ディフェンスである吉田が活躍するのは、チームがピンチの時かもしれない。しかし、そのピンチを頭脳と体を駆使して乗り切り、チャンスを作る吉田の動きにぜひ注目してほしい。