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苦しむ王者、4戦勝ちなし…専修大が流通経済大と引き分けて3位後退/関東大学リーグ

同点弾を挙げた専修大FW前澤甲気(右) [写真]=内藤悠史

 関東大学1部リーグ第16節が4、5日に各地で開催。古河市立古河サッカー場では、4日の第2試合で専修大学と流通経済大学が対戦した。

 リーグ3連覇を果たし、今季の前期日程も首位で終えた専修大だが、後期に入って急失速。9月5日に行われた後期開幕節の筑波大戦では後半アディショナルタイムの得点で1-0と勝利を収めたものの、以降は1分け2敗と苦しんでいる。順天堂大に首位の座を奪われ、背水の陣で臨んだ。対するは2連敗中で9位の流通経済大。夏の総理大臣杯を制し、12月に開催される全日本大学サッカー選手権(インカレ)への出場権をすでに得ているが、今後の成績次第では残留争いに巻き込まれるだけに、勝ち点を上積みしたいところだ。波に乗れない両校の一戦は、前後半に1点ずつを取り合い、1-1の引き分けに終わった。

 3戦勝ちなしと苦境に陥り、負傷者続出の影響もあって人選にも試行錯誤が続く専修大。後期4試合で4得点と、前期11試合では30得点を挙げた本来の破壊力が鳴りを潜めている。今節でも攻勢をかけながら、19分に先制点を奪われる苦しい展開となった。後半開始早々に右サイドからFW佐藤遵樹(2年・ジェフユナイテッド千葉U-18出身)のクロスをFW前澤甲気(4年・清水商業高校出身)が頭で合わせて同点に追いついたものの、逆転弾は奪えず。引き分けに終わり、4試合連続で勝利から見放された。

 源平貴久監督は、「選手の駒が足りなくなってしまって、噛み合う感じが少ない。けが人が出てしまって、なかなかそこ(の穴)を埋めきれない」と苦しい台所事情を改めて明かしつつ、「身体能力が強い相手に勝ち点を取れて、ここ3試合よりも良い時間帯を多く作れたのは良かった」と収穫も口にした。周囲は4連覇を期待するが、指揮官は冷静に足下を見つめる。「もちろん優勝を目指しているが、下田(北斗・現ヴァンフォーレ甲府)が抜けたことが本当に大きい。『絶対に優勝だ』という布陣ではないので、現実を見ながらやっていきたい」という。

 入学初年度から優勝しか経験していない4年生にとっては、難しい時間が続いている。右サイドバックながら、クロスボールに反応してゴール前へ飛び込むなど気迫を見せた副将DF北爪健吾(4年・前橋育英高校出身)は「大学に来て連敗するのは初めて。そう考えると、今まですごいことをしてきたんだと思う。それを客観的に捉えている」と過去3年間を振り返ったうえで、「手応えがあってもスコアや数字のところに反映できない。まだまだ足りないことがあるし、自分たちが持っているものをもっと出さないと、結果はついてこないのかなと思う」とコメント。もがき苦しむ中、「残りの試合で少しでも自分たちの形を出す。どうやってこの状況を打開するか、チーム力が試されると思う。勝ちたいという強い気持ちを持ってやれるか」と次戦以降を見据えた。

 源平監督は「ずっと勝っているチームだと得られないものもある。苦戦することも大事で、3連覇の3年間と同じくらい意味があると思う。しっかり苦労をして、次のステージへ進むことも大事」と話す。北爪も「貴重な経験をしていると捉えて、ポジティブにやっていくしかない」と前を向いた。リーグ戦は残り6試合、首位の順天堂大との勝点差は3。王者の逆襲なるか、注目だ。

 関東大学1部リーグ第16節の結果および順位表は以下のとおり。同リーグは2回戦総当たり方式で開催され、後期日程は11月16日まで行われる。

明治大1-0筑波大
専修大1-1流通経済大
駒澤大4-2桐蔭横浜大
順天堂大3-3東京国際大
慶應義塾大-国士舘大(悪天候によるグラウンド不良で延期)
早稲田大-中央大(悪天候によるグラウンド不良で延期)

1位:順天堂大学(勝ち点34/得失点差+15)
2位:明治大学(勝ち点33/得失点差+13)
3位:専修大学(勝ち点31/得失点差+18)
4位:早稲田大学(勝ち点28/得失点差+7)※1試合未消化
5位:駒澤大学(勝ち点26/得失点差-3)
6位:国士舘大学(勝ち点25/得失点差+6)※1試合未消化
7位:慶應義塾大学(勝ち点25/得失点差+4)※1試合未消化
8位:桐蔭横浜大学(勝ち点16/得失点差-12)
9位:流通経済大学(勝ち点15/得失点差-10)
10位:東京国際大学(勝ち点11/得失点差-8)
11位:筑波大学(勝ち点9/得失点差-15)
12位:中央大学(勝ち点8/得失点差-15)※1試合未消化

文=内藤悠史

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