FIFAが声明を発表 [写真]=Getty Images
FIFA(国際サッカー連盟)は27日、ロシアのウクライナへの侵攻を受けて声明を発表した。
ロシアのウクライナへの侵攻を受け、欧州サッカー連盟(UEFA)は5月28日に予定されているチャンピオンズリーグ(CL)決勝の会場をロシアのサンクトペテルブルクからフランスのパリへと変更したほか、ポーランドやチェコ、スウェーデンなどがロシアとの対戦を拒否するなどサッカー界にも大きな影響が及んでいる。
この事態にFIFAは「何よりもまず、ウクライナへの侵攻におけるロシアによる武力行使を改めて非難する」とロシアを非難。そして、初期措置として「ロシアの領土で国際試合は実施されず、ホームマッチは中立の地で無観客で行われる」、「ロシアという名前ではなく、ロシアサッカー連合(RFU)という名前で大会に参加する」、「ロシアサッカー連合のチームが参加する試合ではロシアの国旗や国歌は使用されない」という3点の措置を発表した。
さらに、「IOC(国際オリンピック委員会)、UEFAなどその他のスポーツ組織と継続的に対話を継続し、状況が急速に改善されない場合には近い将来に適用される、大会からの除外の可能性を含む追加の措置、または制裁措置を決定する」ことも明らかにしている。
また、FIFAは「ワールドカップカタール2022欧州予選にてロシアとの対戦を拒否しているポーランド、チェコ、スウェーデンの各サッカー協会とは対話を行っている」ことも表明。「引き続き緊密に連絡を取り、適切で受け入れ可能な解決策を一緒に見つけるようと務める」としている。
なお、このFIFAの措置に対して、ポーランドサッカー協会のツェザリー・クレシャ会長は自身のツイッターで「本日のFIFAの決定は全く受け入れらない。我々にはこの試合に出場する考えがない。我々のスタンスは変わらない。ポーランド代表チームはチームの名前に関係なく、ロシアと対戦することはない」ことを改めて強調するなど、反対の声も上がっている。
By サッカーキング編集部
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