2017.01.01

工藤壮人が振り返る2016年…初の海外挑戦で知ったMLSの魅力とは

工藤壮人がMLSプレーヤーとして戦った2016年を振り返った
サッカー総合情報サイト

 12月3日、サッカーキングはインターネット番組『サッカーは“僕の”“私の”アモーレだ! サッカー祭り2016』を放送した。同番組は3日18時30分から翌4日まで24時間生放送され、4日に放送されたコーナー『ラブレター・フロム・カナダ 工藤壮人が語るMLSのススメ』には、2016年シーズンをアメリカMLS(メジャー・リーグ・サッカー)のバンクーバー・ホワイトキャップスの一員としてプレーした工藤壮人が登場。初の海外挑戦となった1年を振り返るとともに、MLSやカナダの魅力を語った。

 工藤はジュニアユースからトップチーム昇格後まで、柏レイソル一筋のキャリアを歩んできた。今回の渡米は工藤にとって初の海外挑戦であり、柏以外のチームでプレーするのも初の経験だった。それでも、MLSの開幕からのスケジュールがJリーグと同じだったり、開幕前のキャンプに参加したことで、新天地に馴染むのに時間はかからなかったという。

「MLSも日本と同じように、1月中旬からチームが始動してキャンプをします。3月始めにリーグが開幕して、12月始めに終わります。スケジュールはJリーグと似ているので、入りやすかったですね。それに、選手として最初のキャンプからチームとともに過ごせたというのは大きなことです。始動キャンプがあったからこそ、チームに早く溶け込めたと思います」

 とはいえ、アメリカとカナダを合わせて20チームが名を連ねるMLSでは、遠征時にアメリカ大陸内で長距離移動を強いられる。ホワイトキャップスの本拠地があるバンクーバーは、アメリカ大陸西部に位置するため、東海岸に遠征する際は大陸を横断しなければならない。

「(西海岸の)シアトルは車で3時間くらいで行けるんですけど、他のアウェー戦は全部飛行機で移動します。ニューヨークへはフライトで約6、7時間かかり、さらに時差が3時間くらいあるので、移動の疲れと時差の調整が難しかったですね」

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 日本人選手の参戦も相まって、日本でのMLSの注目度は上がっている。放送される機会は多くなく、実力的に未知の部分が多いが、工藤は「『フィジカルを全面に出したサッカーなんだろ?』っていうイメージを皆さん持ってると思う。ただ、実際行ってみると南米の選手とかは、細かなテクニックや技術の高さもあります。フィジカルを押してくるチームもありますけど、テクニカルで戦術的にも優れているチームが結構多いです。ちゃんと試合を見てみると『あれ?』って思う人も多いと思います」とレベルの高さを口にした。

“発展途上”と称されることも多いが、2007年、当時レアル・マドリードに所属していたデイヴィッド・ベッカムがロサンゼルス・ギャラクシーに移籍。以降、ヨーロッパのトップリーグから多くの選手がMLSに加入し、大きな注目を集めている。中でも印象的だった選手として、工藤はかつてのアッズーリの司令塔を挙げた。

「(アンドレア・)ピルロ選手は年齢が37歳なので、正直『どうなんだろう?』と疑問を思ってました。でも、僕が見て20パーセントくらいの力しか出してない感じでも十分なプレーをしてましたね。ボールは取られなし、常に相手の逆を取ってプレーしている。『これがヨーロッパの第一線で活躍した選手なんだな』って感じました」

 1994年のFIFAワールドカップ開催に合わせて誕生したリーグは、現在、国民にすっかり浸透しているようだ。

「どの試合もほぼ満員で、バンクーバーも毎試合2万人は確実に入ります。遠征先のチームだとシアトルは4、5万人は入ります。どこのスタジアムも空席がほとんどありません。プレーしている選手としてもモチベーションを高く保てますね」

番組には工藤とともにカナダ大使館のケール・ハズバンドさんも登場した

番組には工藤とともにカナダ大使館のケール・ハズバンドさんも登場した

 さらに、MLSが持つ独自の魅力について工藤は以下のように語った。

「どのスポーツもそうですけど、アメリカとカナダは“観客を楽しませる”ということに力を入れています。家族で見に行こうと楽しむ人も多いので、スタジアムも家族連れがすごく多いです。ピッチサイドにテーブルを置いて、お酒を飲みながら選手と同じ目線で観戦することもできます。試合前は必ずカナダとアメリカの国歌が流れて試合が始まる。キックオフのときには開幕戦でもないのに花火をバンバン打ち上げるチームもあります。来ているサポーターはかなり楽しめると思います」

 アメリカのプロスポーツと言えば、野球、バスケットボール、アメリカンフットボール、アイスホッケーが圧倒的な人気を誇り、“四大スポーツ”と言われている。それでも、スポーツ大国ならではの“観客目線”のマネージメントはサッカーにも反映されている。現在のMLSはアメリカにおいて“第5のスポーツ”という位置づけかもしれないが、“五大スポーツ”と称される日が来るかもしれない。

 最後に工藤は「(番組を)見ている方が『工藤はこんなとろこで頑張っているんだな』ということを知っていただくために来たので、今後も注目してください」と視聴者にメッセージを送った。

 なお、工藤は来季からサンフレッチェ広島に完全移籍することが発表されている。

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