2015.03.10

久々試合も選手・関係者は心身消耗、怒り爆発…破産寸前パルマの行く末は

パルマ
アタランタ戦でチームを応援したパルマサポーター [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

文=赤星敬子

 クラブの経営不振で破産の危機にあるパルマが8日、セリエA第26節のアタランタ戦で2週間ぶりの試合を行った。パルマの本拠地、エンニオ・タルディーニ・スタジアムは9580人の年間シート購入者と、868人の当日券を買った観客で埋まった。またパルマのピッツァロッティ市長の姿もあった。現時点でオーナーのジャンピエトロ・マネンティ会長もスタンドで試合を見守った。

 試合は0-0とスコアレスドロー。昨年12月から続くクラブの存続問題での経営者の様変わりに、監督、選手たちは精神的に不安定な中での公式戦だったのは当然のことだ。ロベルト・ドナドーニ監督は試合後「本当に心底疲れ果てている状況だ。このようなことは、セリエAだけではなく(スポーツ界で)二度と起こってはならない。あと数日でクラブの運命が決まる」と言葉少なに語った。

 また選手や関係者の代表として戦い続けてきたキャプテン、アレッサンドロ・ルカレッリも「少ない報酬でピッチに立ったのは、できる限りの責任を果たそうと考えた上での選択だった。私の背中の後ろにはクラブの200人もの雇用者がいる。クラブが破産したいとしても、わずかな望みがある限り、最後の最後まで闘いたい。もし私達が金銭のことだけを考えていると言われるなら、今季、開幕からプレーすることすらなかっただろう」と昨シーズン末からのチーム事情を明かした。サポーターたちからは「カピターノ(キャプテン)! カピターノだけが我々と共にいる」というコールが沸き起こった。

 試合では「マネンティ会長、出て行け」やクラブに抗議する数々の横断幕が掲げられた。またその中には、今回の騒動の発端となったトンマーゾ・ギラルディ前会長の写真をあしらい、駐車禁止マークと共に「Io NON POSSO ENTRARE(私は入れません)」というものがあった。これは、イタリアのスーパーなどでペットの入店禁止などに使われ、よく見かけるサインだ。パルマを危機に陥れた前会長への皮肉と怒りが伝わってくる。

 またチームマネージャーを務めているアレッサンドロ・メッリ氏もフェイスブックでギラルディ氏を非難している。これまでの態度を「沈みかけた船を捨てたスケッティーノのよう」とある人物に例えた。2012年1月、イタリア中部で大型客船の座礁事故を起こし、真っ先に船から避難したスケッティーノ元船長のような意気地なしで卑怯者だ、と責任感のなさを嘆いた。

 同氏は「お金を払ってスタジアムに来てくれたサポーターたちや、パルマの街をリスペクトしなければならない。選手、関係者、従業員に支払うべきものを払うべきだ」などと、前会長とその取り巻きへ厳しい言葉を投げかけた。今月19日、パルマの裁判所でクラブの経営存続について最終決定が出る。ただ電気代も払えず、ベンチをオークションに出すなど超資金難のパルマには、破産しか道は残されていないのだが。

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