得点を喜ぶパンチョン(右) [写真]=Getty Images
プレミアリーグ第31節が6日に行われ、クリスタル・パレスとマンチェスター・Cが対戦した。
前節まで2位につけていたマンチェスター・Cだが、アーセナル、マンチェスター・Uが揃って勝利を挙げたため、暫定で4位まで順位を落としている。優勝争いに踏みとどまるためにも、絶対に勝ち点3が必要な状況だ。
しかし、最初に決定機を迎えたのは、ホームで金星を狙うクリスタル・パレスだった。開始1分、左サイドにボールが展開されると、マーティン・ケリーがグラウンダーのクロスを送る。GKとDFの間を抜けたボールを、ファーサイドに飛び込んだウィルフレッド・ザハが合わせたが、惜しくもゴール右上に外れてしまった。
一方、マンチェスター・Cはロングボールからチャンスを掴む。11分、ジョー・ハートが最前線にボールを蹴りこむと、セルヒオ・アグエロがGKと一対一になる。すぐにシュートを打たず、左サイドに持ち込んでから上がってきたダビド・シルバにラストパス。これをシルバがダイレクトで狙ったが、クリスタル・パレスの守護神フリアン・スペローニの好守に阻まれてしまう。
続く19分、右サイドのシルバからペナルティエリア手前のアグエロへとボールが渡る。アグエロはワントラップから一度右にボールを蹴りだしシュート。低い弾道で放たれたボールは左ポストに弾かれ、得点には至らなかった。
決定機を決めきれなかったマンチェスター・Cに対し、クリスタル・パレスが牙を剥く。35分にCKを獲得すると、クロスボールは一度はクリアされたものの、ジョエル・ウォードがセカンドボールを拾い前線に浮き球のパスを供給。これをジョー・レドリーが頭でフリックして、スコット・ダンがボレーシュートを放つ。ハートがなんとか足で弾くが、こぼれ球をグレン・マレーが押し込み、クリスタル・パレスが先制に成功する。
前半を1点のリードで折り返したクリスタル・パレスだが、後半立ち上がりにもチャンスが巡ってくる。48分、ペナルティエリア手前ほぼ正面の位置でFKを獲得すると、キッカーはジェイソン・パンチョン。壁をぎりぎり越えたボールがゴール右下に決まり、王者マンチェスター・Cを相手にリードを2点に広げた。
苦しくなったマンチェスター・Cは、フランク・ランパードとサミル・ナスリを投入し、反撃に出る。78分、パスワークから右サイドのナスリにボールが渡る。ナスリは縦に突破し、中央へ鋭いクロスを送る。ダンに当たってこぼれたボールを、ヤヤ・トゥーレがワントラップから強烈なシュート。これがゴール左下に決まり、マンチェスター・Cが1点を返した。
その後もY・トゥーレやナスリを中心にクリスタル・パレスのゴールに迫ったものの、追いつくことは出来ず、2-1でクリスタル・パレスがマンチェスター・Cを下している。
勝ち点61のまま変わらなかったマンチェスター・Cは、同63で2位のアーセナルと同62で3位のマンチェスター・Uにかわされてしまった。
次節、マンチェスター・Cは敵地でマンチェスター・Uとのダービーマッチを迎える。
【得点者】
1-0 35分 グレン・マレー(クリスタル・パレス)
2-0 48分 ジェイソン・パンチョン(クリスタル・パレス)
2-1 78分 ヤヤ・トゥーレ(マンチェスター・C)