2015.06.09

CL決勝でイニエスタが達成した史上初の記録…改めて証明された大一番での勝負強さ

イニエスタ
CL決勝戦でMOMに選出されたイニエスタ [写真]=Getty Images

 6日に行われたチャンピオンズリーグ決勝でユヴェントスを3-1で下し、4年ぶり5度目の欧州制覇を成し遂げたバルセロナ。史上初となる2度目の3冠を達成したことは大きな話題となったが、実はこの試合で、MFアンドレス・イニエスタが前人未到の記録を達成していた。

 ゲームキャプテンを務め、イヴァン・ラキティッチの先制点をアシストしたイニエスタは、CL決勝のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選出された。イギリス紙『デイリーメール』によれば、2010年のワールドカップ、2012年のユーロに続き、異なる3つの国際大会の決勝でMOMを獲得した、史上初めての選手になるという。

 また、2005-06シーズンのパリ、08-09シーズンのローマ、10-11シーズンのロンドンに続き、CL決勝に通算4度出場、さらにその4回ともに優勝を果たしたのも、バルセロナの選手としては史上初めてのことだったと、スペイン紙『スポルト』は伝えている。過去を紐解いてみても、CLで4回優勝したのは、元オランダ代表MFクラレンス・セードルフしかいない。(アヤックス在籍時代の94-95シーズン、レアル・マドリード在籍時代の97-98シーズン、ミラン在籍時代の02-03、06-07シーズン)

 もっとも、イニエスタにとって、今シーズンは順風満帆とは言い難い1年だった。公式戦42試合の出場は、ここ11年間で09-10シーズンと並ぶ自己最低。アシスト数もここ5年間では最少、11-12シーズンと並ぶ8に留まった。さらに、リーグ戦でノーゴールは、05-06シーズン以来、実に9シーズンぶりのことになる。

 ルイス・エンリケ新体制となってから、チームのストロングポイントは“中盤のパス回し”から、リオネル・メッシルイス・スアレスネイマールで構成される南米3トップの“MSN”へと変化。そこでイニエスタに求められたのは、素早く前線にパスを送ることであり、間延びした中盤で汗かき役となることだった。それは、小刻みなパス回しから、抜群のひらめきとテクニックで決定的なチャンスを演出する彼本来のスタイルとは相反するものと言っていい。

 しかし、先月11日で31歳になった小柄なMFは、持ち前の知性と洞察力、また10年以上に渡るプロキャリアで培った経験値を武器に、新チームのなかで徐々に存在感を発揮。そして迎えたCL決勝では、開始4分でチームを勢いづける先制点を演出すると、78分にMFシャビと交代するまでピッチ中央で素晴らしい働きを披露した。試合後のMOMの選出は、その何よりの証だろう。

 今シーズン、3冠を達成したバルセロナにあって、常にスポットライトを浴びてきたのは“MSN”だった。彼らは驚異的なゴール数を記録しただけに、それは当然のことだと言える。しかし、ベルリンの地で改めて証明されたのは、背番号8が持つ大一番での勝負強さであり、凄みだった。

 この試合を最後にシャビが退団するバルセロナは、新たな歴史をスタートさせる。だが、イニエスタが中盤に居座る限り、彼らの時代はまだまだ続く――。そう思ったファンも多かったのではないだろうか。

(記事/Footmedia)

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