試合を決めたのは、またしてもDF板倉滉(ベガルタ仙台)だった。U-21日本代表は13日にAFC U-23選手権・グループリーグ第2節のタイ戦に臨み、1-0で勝利。板倉のゴールで連勝した日本は、決勝トーナメント進出を決めた。
日本は堅い守備を敷くタイを相手に崩しきれない時間が続いたが、試合終了間際に均衡を破る。MF井上潮音(東京ヴェルディ)のクロスをFW田川亨介(サガン鳥栖)が頭で折り返し、そのボールを詰めていた板倉が右足で蹴り込んだ。
「セットプレーからの流れで、前に残っていたんです。ファーサイドにボールが行ったので、その折り返しを狙おうとポジションを取っていたら、亨介がすごくいいところに落としてくれたので、詰めるだけでした」
2試合連続ゴールは「小学生以来」と笑う。「なかなか2試合連続で取ることはないですし、今年は幸先いいですね」と頬を緩めながら、グループリーグ突破に安堵した。
初戦に続き無失点に抑え、DFとしての仕事もこなした。「GKやDFラインだけではなくて、前の選手も守備をやってくれる。チームの目標である無失点に抑えることができ、最後はしっかると点を取って勝てたので良かったです」。
一方で、「もっと点差をつけて勝たないといけない相手だった」と反省も忘れない。「最後のところはクオリティを上げないといけない。個人的にも最後に点は取れたけど、90分間安定したプレーができていなかった。反省点は多い」。2戦連発のヒーローは一喜一憂することなく、「優勝しか目指していない。毎試合出る課題を克服しながら、クオリティを上げて、みんなでやろうとしているサッカーをやっていきたい」と大会連覇に向けて内容の改善を図る。
By 高尾太恵子
サッカーキング編集部