2015.10.07

4年前に死闘を経験…長谷部と本田が語るシリアの警戒すべき点とは

本田圭佑
6日の練習に臨んだ日本代表FW本田圭佑 [写真]=兼子愼一郎
日本代表から海外まで幅広くフォローするフリーライター。

 本田圭佑(ミラン)と南野拓実(ザルツブルク)が5日夜にオマーン入りし、8日の2018年ロシアワールドカップ アジア2次予選・シリア戦に挑む23人全員が揃った日本代表。現地2日目となった6日は夕方17時からメディアを締め出し、約1時間半の非公開トレーニングを行った。

 報道陣に公開された冒頭部分は、約7分間の青空ミーティングに始まり、グラウンド2周の走り、短い距離のダッシュやバック走といったウォーミングアップのみ。それ以降はシリアを想定した攻守の戦術確認を入念に実施した模様だ。この日も練習開始時は35度を超える猛暑。試合本番も同じような気象条件になるのは間違いない。そこをいかに制するかも大一番の重要ポイントと言っていい。

 シリアとの前回対戦は2011年アジアカップ(カタール)の第2戦。長谷部誠(フランクフルト)のゴールで先制しながら、後半に川島永嗣が退場処分を食らい、PKで同点に追いつかれた。そのまま終盤へともつれ込み、引き分けかと思われたが、相手のファウルでPKをゲット。これを本田が決めて、何とか2-1で勝利を収めるという死闘だった。この印象が強いからこそ、香川真司(ドルトムント)も「シリアとは簡単な試合になったことはない」と語気を強めたのだろう。加えて言うと、2012ロンドン五輪アジア最終予選でも日本はシリアに苦杯を喫している。そのゲームに出場していた山口蛍(セレッソ大阪)も「強いチームだった」と語っており、難攻不落な相手なのは間違いなさそうだ。

 こうした過去を踏まえ、今回はより大胆さと緻密さを併せ持った戦いを見せなければならない。その重要性をよく認識している1人がキャプテン・長谷部。同選手は前述の通り、因縁のシリア戦で得点を決めたが、代表戦のゴールはここから4年半も奪えていない。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督からミドルシュートを求められているにもかかわらず、決めきれない男は、今度こそ国際Aマッチ3点目のゴールを決めなければならないのだ。

「ゴールに関しては自分のウイークポイント。チームに貢献するという意味では、そういうところもやらないといけない気持ちはつねに持っている。シリアはこの4〜5年でどう変わっているのか見る必要があるけど、根本的なところで言えば、球際のところだったり、ファウルぎりぎりのところでプレーしてくる。そこは追求していかないと。自分たち経験者がしっかりとチームに伝えていくべきだと思います」と、長谷部はチーム最年長である自らの役割を改めて口にしていた。

 一方、前回対戦で長谷部同様、貴重なゴールを決めている本田もシリアへの強い警戒心を抱いているという。

「相手の印象としては体が非常に強い。この暑さの影響等で、ボール際のところで少しでも相手にチャンスを与えるようなことがあるとピンチを招くだろうし、チャンスも多く作れなくなる。そこは選手全員が強く認識してること。自分もあえて意識的に発言して、チームを気を引き締めて試合に向かいたい」と、やはり相手の激しく粘り強い球際の部分に細心の注意を払っていくつもりだ。

 本田の場合は9月27日のジェノア戦、10月4日のナポリ戦に連続して出場機会がなかった。所属クラブのゲームに出ていない状況で代表戦を迎えることは、これまでほとんどなかっただけに、コンディションや試合勘の部分が懸念される。

「もちろんやってみないと分からないですけど、問題ないとは思ってます。不安は毎試合あるといえばある。いいサッカーをしてしっかり勝たないといけないという危機感は持っています」と本人はあくまで強気の姿勢を崩さなかった。が、2012年11月に同じオマーンのマスカットで行われた2014年ブラジル・ワールドカップ アジア最終予選のオマーン戦では暑さのあまり動きの量が著しく少なく、本来のキレと決定力が影を潜めている。その時の苦い経験を本人も覚えているはず。クラブでの苦境をいったん横に置いて、今回のシリア戦では気持ちとフィジカル面のスイッチを切り替えて、本来の本田らしさを発揮してもらいたい。

文=元川悦子

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