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【柏vs福岡プレビュー】ホームで前回対戦の借りを返したい柏…福岡は同カード初のシーズンダブル達成なるか

2021.11.20

[写真]=兼子愼一郎、鈴木颯太朗

柏レイソル 前節見せたパフォーマンスをそのまま持続できればいいが

【プラス材料】
 前節のセレッソ大阪戦は今季のベストマッチと呼べる試合内容だった。第33節の浦和レッズ戦と第34節の名古屋グランパス戦で露呈した守備の課題が改善され、攻撃面では以前と比較してスムーズなビルドアップが見られ、ボックス内の崩しでも複数人が連動してフィニッシュまで持ち込むことができた。DF古賀太陽も「前節の安定した試合ができれば、そう簡単に勝ち点を落とすことはないと思う」とチームのパフォーマンスに自信を抱く。

 中でも攻撃面での大きなプラス材料として、夏に加入したFW武藤雄樹がよりチームにフィットし、長らくケガで戦列を離れていたMFドッジが調子を上げてきたことが挙げられる。彼らの働きもあり、以前の単調になりがちだった攻撃から、各選手がライン間でパスを引き出すなどの変化も出てきた。C大阪戦ではさまざまな部分で復調の兆しが見られた。


【マイナス材料】
 今季の柏レイソルの課題のひとつは、良い内容の試合をして調子を上げてきたかと思えば、次の試合では一転して低調なパフォーマンスに終始する波の激しさだ。C大阪戦は非常に良い内容だったとはいえ、この調子を維持できるかは今節に問われるテーマになるだろう。

 また、C大阪戦では良いボール奪取から何度かカウンターを仕掛けたが、ラストパスの精度を欠く場面が見られた。戦術的な部分は高く評価できるとはいえ、最後の精度に関してはまだ課題が残る。

 前節の勝利でJ1残留を決め、降格の危機からは解放された。残りの3試合へ向けて選手たちは「良い試合をして来季につなげる戦いをしたい」と話すが、同時に順位的には何も懸かっていない状況のためモチベーションが見出しにくい。

文:鈴木潤

アビスパ福岡 得点源のひとりが離脱。攻撃を活性化させる存在は現れるか

【プラス材料】
 前節の横浜FC戦は後半アディショナルタイムに同点に追いついてドロー。3試合負けなしで今節を迎える。シーズン前に掲げた年間目標の「勝ち点50以上」をクリア。現在8位と好位置をキープする。

 直近の3試合は対戦相手に合わせる形で3バックを採用したが、今節の柏レイソル戦では完成度の高い「4-4-2」に戻すか。ゲーム状況によって3バックと4バックを使い分ける準備も行っているはずだ。残留を決めた柏について「リーグ戦の序盤こそ結果を出せずにいたが、直近は持っている力を発揮している」と長谷部茂利監督は警戒する。

 前回対戦はお互いに守備の堅さを出しながら、セットプレーをモノにしたアビスパ福岡が1-0で勝利した。今節もセットプレーはカギになるか。参考までに両チームの前節の先発平均身長は福岡が179.5センチで、柏は177.6センチ。福岡のほうが約2センチ高かった。

【マイナス材料】
 直近5試合の勝敗は福岡の1勝2分2敗に対して、柏は2勝1分2敗。柏のほうが勝率は高い。土壇場で同点に追いついた横浜FC戦は先制されて苦しい時間が続き、システムを「4-4-2」に戻してから前線への推進力が増した。

 直近の5試合で3得点は少々物足りない。約2週間のトレーニングで、縦への鋭さをパワーアップさせ、コンビネーションに磨きをかけているか。

 10日には29試合に出場しているFW山岸祐也の骨折が発表された。山岸の離脱はマイナスだが、FWフアンマ・デルガドやFW渡大生、FWジョン・マリ、FWブルーノ・メンデス、ベテランのFW城後寿ら得点能力の高いフォワードを生かして複数得点を狙いたい。

文:新甫條利子

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